この前に中米のマヤ文明の遺跡が、出雲大社に関係することをお話しました。
今回はアステカのケツアルコアトルと、日本の素戔嗚尊(すさのおのみこと)についての興味深いお話。
北米のアステカのケツアルコアトルと、中米のマヤのククルカン。この2柱の神は、名前は違うけれど同一存在であるとされています。
ケツアルコアトルは創造神であり、風、火、農耕、などを司る存在だそうです。
ケツアルコアトルのケツアル(ケツァル)は鳥のことで、コアトルは蛇。直訳すると「鳥蛇」、一般には「羽毛ある蛇」と解釈されてるとか。
この神さま、ちょっとトラブル起こしまして、トゥーラという神の土地を追放されたそうです。しかしテスカポリトカという悪神の人身御供を止めさせた、正義の神さまでした。
日本のスサノオとの共通点
じつはケツアルコアトルの特徴、日本の神さま素戔嗚尊と照らし合わせると、かなり一致しているんではないかと。
スサノオと言えば天照大神の弟神で荒ぶる神であり、高天原を追放されたりヤマタノオロチを退治したり忙しかったですが。
ケツアルコアトルとスサノオは同一であるとの仮説は何処にも存在しないですが、共通点の多さに気づいてしまいました。
やはり共通点ある
— たっちゃん@古代史研究+アート (@t7a7t0o1) 2023年4月8日
・ケツアルコアトル
風の神
火をもたらした神
トラブルおこしトゥーラを追放された
羽毛ある蛇
人身御供を止めさせた
・素戔嗚尊
嵐(大風)の神
八雲立つ出雲(火を焚いて煙を出す)
トラブルおこし高天原を追放された
八岐大蛇の人身御供止めさせた
熊野で家津美御子大神(ケツ
もっと詳しく、共通点を確認してみますとこーなる。
・風
ケツアルコアトルは風の神でした。いっぽうでスサノオは嵐の神。嵐は大風と言い換えられるので、風の神で共通してたりします。
・火
ケツアルコアトルは火をもたらした神さまでした。スサノオと言えば出雲の神で、出雲とは雲が出る処。「八雲立つ出雲」とも言いましたが。これは地上で火を焚いて神に祈りを捧げる拝火教に通じ、雲は煙であり火を司ると言えると思います。つまり火で結びついているようでした。
・農業
ケツアルコアトルは農耕神で、農作物をもたらす神とされていました。一方でスサノオは大陸の樹木の種を、日本にもたらした神さまで、農作物の神さまでもあったので一致しますね。
・蛇
ケツアルコアトルは「鳥の蛇」「羽毛ある蛇」でした。スサノオは鳥や蛇に関係するのか?と思ってしまいますが。ヤマタノオロチの話が関係してます。
スサノオが退治したヤマタノオロチは、八岐大蛇で蛇だったんです。しかもヤマタノオロチが現れた場所は、出雲の鳥髪山でしたので。鳥の蛇がヤマタノオロチだったというわけで。
しかもスサノオが得た神剣に草薙剣(くさなぎのつるぎ)があって別名は天村雲命(あめのむらくものつるぎ)と言いました。これがヤマタノオロチの尻尾から取り出されたのですが。スサノオの武器は「蛇の剣」だったということです。
古来より蛇や龍は雲や雨をもたらすとされますので、スサノオ自体が蛇を象徴する存在だったんじゃないかと思います。
・追放
ケツアルコアトルはトゥーラという神の土地を追放されたのでした。一方でスサノオも、高天原という神の土地を追放されています。日本神話で追放された神はなかなかいないです。しかし追放で完全に一致してたのでした。
・人身御供をやめさせた
アステカには悪の神テスカポリトカがいました。この神は人々に人身御供(生贄儀式)をさせてたのですが。それを止めさせたのがケツアルコアトルです。
一方でヤマタノオロチは生贄となった人間を食べていました。いわば人身御供の象徴。それを退治し悪い風習を止めたのがスサノオでしたので。ここでも同じ役割果たしていますね。
するとテスカトリポカは、ヤマタノオロチだということです。
・ケツ
ケツアルコアトルとスサノオの名前でも、共通するとこありました。
熊野三山で信仰されてきたのが、家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)です。この神さまは一説に、素戔嗚命の別名だとされてるのですが。
ケツミミコ(スサノオ)
完全にケツで一致してる点は見逃せないです。
・くぐる
ケツアルコアトルの別名がククルカンでしたが、それで気付いたことありました。
15世紀のアステカの神ケツアルコアトル
— たっちゃん@古代史研究+アート (@t7a7t0o1) 2023年4月9日
紀元前のマヤの創造神ククルカン
紀元前の倭の素戔嗚尊
同一存在…
ククルカンは「くぐるかん」?
神社の茅の輪くぐりは、環をくぐる厄除け
牛頭天王=素戔嗚尊が起源
ククルカンは、茅の輪くぐりの素戔嗚尊だから、
くぐる環、くぐる間、くぐる神…
スサノオは牛頭天王と同一の存在とされるのですが、茅の輪くぐりという厄除けの風習があったりしますね。
スサノオの茅の輪くぐりは「くぐる」、ククルカンは「くくる」
なにかここでもククルカンとスサノオが同一の神であることが、現れてるようです。
Newton大図鑑シリーズ 古代遺跡大図鑑
・・・・・・
代々木公園のケツアルコアトル
— たっちゃん@古代史研究+アート (@t7a7t0o1) 2023年4月22日
人身御供(生贄儀式)やめさせたアステカの神
日本は人身売買、アドレ製造の国…
日本は人身御供やめろとのメッセージだった。 https://t.co/tudsrCyxS8
まあ、どんな神さまでも共通点は見つかるとは言え、天照大神やとケツアルコアトルを比較しても、一致点はあんまりないですし。スサノオとの一致点の多さは特筆ものではないかと。
世の中では1や2つの一致なら偶然かもしれないが、それ以上となると運命的、必然的なことだと思いますね。
ぽちされでたすかりまs
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