世界の民族、言語、宗教、文化は一見してぜんぜん違うものです。しかし実は全てはどこかでつながっていたり、影響しているものでした。それは日本とマヤ文明に目を向けてもわかることです。
古代出雲の高層神殿
日本で建物の高層化が進められたのは、弥生時代が始まりでした。
いまの出雲大社の本殿は高さ24mもあるとか。これは8階建てマンションの高さに相当するほど大きいもので、日本の神社建築でも指折りの巨大さです。
1000年前の平安時代や、1200年前の鎌倉時代頃の出雲大社は、高さが48mもあったとか。これは16階建てマンションの高さでした。
しかし中世以前はいわゆる掘っ建てスタイル。穴に木の柱を埋めていたので腐りやすくて、海風に絶える強度がありませんでした。
そのため歴史上で何度も倒れたことがあり、そのたびに建て直しを繰り返したと伝わっています。奈良時代や古墳時代の頃も、もしかすると48mが普通だったかも。
ところが神代には、96mあったとの言い伝えが残っています。これは32階建てマンションの高さで、世界的に見ても稀に見る木造高層建築でした。神代と言えばおそらく1800年以上前、弥生時代頃のことではないかと。
出雲にある復元模型は当時の伝承、現在の出雲大社本殿、中世の絵画、13世紀の設計図「金輪造営図」などを元にして再現されていました。
実は遺跡からみつかる土器にも、出雲の高層神殿が描かれているかもしれないです。
出雲大社
— たっちゃん@古代史研究+アート (@t7a7t0o1) 2023年2月22日
上古の高さ96m、中世の高さ48m
弥生時代の絵、高床の神殿も描かれてるのだが、
鳥取の稲吉角田遺跡の絵、96m時代のものかも知れず
高さ96mの出雲大社、高層ビル群に復元したら面白そうだがhttps://t.co/hFmyrg9diN
第 270 回京都市考古資料館文化財講座(pdf)https://t.co/ARhvQS56Ax pic.twitter.com/bRbngGBvDs
鳥取の稲吉角田遺跡(紀元前1世紀)の土器からは、まるで出雲の高層神殿のような絵が見つかっていました。
鳥取は出雲から遠くないので、もしかすると出雲大社を見た人が記念に描いたのではないかと思います。すると紀元前1世紀には、出雲大社があったんではないかと。もっと詳しく描いた絵は、今後も遺跡から見つかるかもしれないです。
マヤ文明のティカル神殿との一致
出雲大社を調べてると、なんかマヤのティカル神殿に似てると思ってしまいました。その高さ、長い階段、祈願所の位置など、似た要素を感じるのです。
マヤ文明って、ヤマトの出雲の流れを汲むかも
— たっちゃん@古代史研究+アート (@t7a7t0o1) 2023年2月22日
ティカル…古代マヤの中心都市。元名Yax Mutal(ヤシュムタル)
yax-mu-tal ヤシュムタル
ya-ma-to ヤマト
ティカル1号神殿 47m(9世紀)
中世の出雲大社 48m(古代は96m)
yzu-mo-taro(出雲太郎…出雲大社の古名)
yax-mu-tal(いずもたろ?) pic.twitter.com/SRV469a0Up
ティカルは中米グアテマラの古代都市遺跡。高層神殿が幾つも立ち並ぶ所で、なんだか高層ビル群かのようでした。
高さについては、平安時代(9世紀)の出雲大社が48m、同じ時代のティカル1号神殿が47mと同じくらいです。なにか出雲大社の高さに合わせてるようなのは、偶然じゃないような。
あとティカルの古名自体も、なにかヤマトやイズモを感じさせるものでした。これは興味深い一致。
yax-mu-tal ヤシュムタル
ya-ma-to ヤマトyzu-mo-taro(出雲太郎…出雲大社の古名)
yax-mu-tal(いずもたろ?)
この神殿はジャガー(バラム)の神殿と呼ばれてたそうです。マヤ文明のジャガーは冥界の神であり、昼間は太陽神キニチ・アハウであるとか。
日本にはヤマネコはいましたが、なんか動物で繋がりがあるのですかね。出雲大社で動物と言えば、大国主神が因幡の白兎を助けた話で、ウサギとワニが関与してましたが・・・。
そういえば祭神の大国主神が別名で「大穴牟遅」ですね。なにか牟遅がムジナみたいだとは思ってました。
ムジナというのはアナグマだとかタヌキと言われ、あるいは超常的な力を持つ妖怪であるとも。古来より狐、狸、貉は人を化かすと信じられてきた動物でした。
大穴牟遅を入れ替えると「大牟遅穴」で、大ムジナ。
大国主が地底の穴に関係するのは、冥界を司る神であるからでしたが、ムジナが穴を掘って住むことも無関係ではなさそう。
しかもムジナを漢字で書くと、「貉」なんですが。ジャガーはヒョウの仲間ですけども、ヒョウを漢字で書くと「豹」。「豸」は「むじな偏」で、獬豸(かいち)という伝説の動物のことだとか。
貉と豹、どちらも「むじな」なんですね。
大国主神=大穴牟遅は出雲という天空に係わる土地の神、むじなに例えられた冥界の神。
マヤのジャガーは昼間は太陽神、天空神であるキニチ・アハウ、夜はジャガーとなって冥界の神。
という共通点もありました。
しかも神殿はどちらも朱色に彩られていたようです。赤や朱は魔除けの色とも言うので、そのあたりでも倭の文化と繋がりがあるかと。
場所 倭国の出雲
神 大国主神=大穴牟遅(貉、豸)
用途 神殿
高さ 48m(9世紀、中世頃)
形状 高い基礎の上に拝所、長い階段
色 朱色
ティカル1号神殿
場所 マヤのティカル(ヤシュムタル)
神 ジャガー(豹、豸)
用途 神殿
高さ 47m(9世紀)
形状 高い基礎の上に拝所、長い階段
色 朱色
まぁ、似た要素が多いなと。
マヤ文明:失われた都市を求めて
倭人とマヤ人
mayaとはマヤ語で時間、周期を表すらしいです。時間の民族だった。そういえば日本では
マヤ文明のmaya 時間や周期という意味
— たっちゃん@古代史研究+アート (@t7a7t0o1) 2023年2月28日
日本語で「回、周(mawa)🍥」「毎(may)
時間や周期に関わる
破魔矢🏹(hamaya)
魔除け
日本語でも「回る、周る、毎、間(ま)」など、時間に関係する言葉ありますし。あと魔除けの破魔矢とか。ヤマトのヤマを逆にすればマヤ。なにかマヤとの位置関係を表すかのような。
倭人とマヤ人は、神話の共通点が多いようです。
マヤの原初の神はククルカンで翼ある蛇のことでした。一方でイザナギとイザナミは古代中国の伏義女媧にも対応する夫婦神で、元は蛇神だと考えられます。
「凪(なぎ)波(なみ)」はどちらも「〰〰〰」で表されますし。これは蛇と同じ形であり、神社の注連縄も蛇が絡まった姿と言われます。イザナギとイザナミが天御柱で回転し、国生み神生みをしたことの現れなんですよね。
まぁ蛇って言うとなんかアレだなって思いますが、古代エジプトの太陽神は蛇神だったわけですし、ユーラシアでは蛇は縁起がよい物と言われていました。
それに西洋でも蛇は永遠性の象徴で、神聖視されてきたんですよ。ギリシアでは蛇の姿のアスクレピオスの杖が医療の象徴でした。あれが倭では蛇神大物主として伝わっているようです。
あと日本の最高神は太陽神の天照大神ですが、マヤの最高神は太陽神キニチ・アハウで、夜にジャガーに変身する神さまでした。そうすると天照大神(おおかみは、やはりおおかみと同一視されたんですかね
マヤ遺跡発見に関係し、こんな話もありましたし。
このマヤ文明の遺跡発見ニュースで「マヤの言葉で「火の口」を意味する「K'AAK' CHI'」と名付けた――」とあるのだが、「火の口」=「K'AAK' CHI'」って、日本語そのままみたいな感じもする。マヤ語って古代の倭語に近いのかな
— たっちゃん@古代史研究+アート (@t7a7t0o1) 2016年5月24日
そういえばグアテマラのティカルから離れていない南米のエクアドルには、5500年前からバルビディア土器文化があったのですが。これが縄文人がたどり着いた証拠だとの説が、現地でもまことしやかに語られてたりしますね。
といった具合で。同じ時代に似た要素を持つ出雲大社とティカル神殿があったのは、偶然じゃないようですね。
たぶんマヤ文明には、大和・出雲系の人が入ってるんではないかと。そんな想像も外れていなそうな感じもしました。
ぽちされたすかります
関連記事
・モノリスは人類の進化の前触れ・・・「2001年宇宙の旅」の世界観が具現化した合図。もうスターチャイルドもいるよ?
・ミミシシッピ文化と倭人の間にあった退っ引きならない関係に迫る
人気ブログランキング