謎の多い三種神器のなかで、いちばん気になるのが草薙剣(くさなぎのつるぎ)でした。今回は旧約聖書に登場する、アロンの杖と同一の神器だったかの考察。
ところで最近コロナが中国を蝕んでいるのは、なんか「空気感染するエイズ系のウイルス」という話で、生物兵器説が出てるとか。
しかも南海トラフの大地震が待ったなし、いつ起きてもおかしくないとか。国会議員が「桜桜桜桜桜桜」とやたら桜を見る会しか話題にしないのは、なんか関係する予感。
○いつも助かっております
アロンの杖と草薙の剣は同一か
色々な日ユ同祖論の本を読みましたが、どれもみんな「アロンの杖は草薙の剣である」と断言してるのですね。
それは日本の天皇家に伝わる三種神器に対して、契約の箱に納められた3種の神器があるという一致点があるため。
三種神器 契約の箱の神器
マナの壺 八尺瓊勾玉
アロンの杖 草薙剣
こうした対応で語られているようです。ほんとかと。
死ぬ前に、気になってたこの題材を検討しておきます。
アロンの杖の特徴
最初に旧約聖書でアロンの杖が登場するのは、モーセが主役を張る出エジプト記でした。シナイ山(カテリーナ山)で、神さまから授かった描写があります。
このとき、杖は蛇の姿に変身したことが記されているので、どうやらこの神は蛇に縁があるようです。世界の太古の神は、何故かみんな蛇にまつわる神というのは、無視できない話。
モーセは兄のアロンに杖を預けたので、この名前になったとか。
この杖はモーセが作った契約の箱(アーク)に納められていました。契約の箱とはセットにして使うこともできたようです。
この杖はモーセがエジプトのパロ(王)と対立したときに、10の災い(奇跡)を起こしました。
ナイル川の水を血に変える(7:14-25)
蛙を放つ(8:1-15)
ぶよを放つ(8:16-19)
虻を放つ(8:20-32)
家畜に疫病を流行らせる(9:1-7)
腫れ物を生じさせる(9:8-12)
雹を降らせる(9:13-35)
蝗を放つ(10:1-20)
暗闇でエジプトを覆う(10:21-29)
長子を皆殺しにする(11章、12:29-33)
すごー。まさに万能兵器。
さらに出エジプトの時には以下のような能力も見せました。
・雲をつくる
・海を割る・閉じる
・大地を割る
これは科学的にはどんな仕組みなのかと。
契約の箱に納められたアロンの杖
基本的に出エジプト以降、この杖は契約の箱の中に納められるようになりました。
神の指示を受けたモーセが選んだ、ベツァルエル(英語版)(ヘブライ語: בְּצַלְאֵל בֶּן־אוּרִי)が、神の指示どおりの材料、サイズ、デザインで箱を製作し、エジプト脱出から1年後にはすでに完成していた[4]。
アカシアの木で作られた箱は長さ130センチメートル、幅と高さがそれぞれ80センチメートル、装飾が施され地面に直接触れないよう、箱の下部四隅に脚が付けられている。
持ち運びの際、箱に手を触れないよう2本の棒が取り付けられ、これら全てが純金で覆われている。そして箱の上部には、金の打物造りによる智天使(cherubim ケルブ)2体が乗せられた[5]。
モーセの時代に、この中へマナを納めた金の壺、アロンの杖、十戒を記した石板が収納される[6]。
しかし、ソロモン王の時代には、十戒を記した石板以外には何も入っていなかったと伝えられている[7]。
通説では紀元前の段階で、何処かに持ち去られたとのことです。日ユ同祖論によれば、その行き先は日本なのだとか。
ちなみに以前の記事で紹介した、契約の箱の作用がこちら。
・謎の煙が出る
・安置所(幕屋)の上空を雲が覆う
・司祭が担ぐと川をせき止めることができる
・司祭がラッパを吹き、契約の箱で周囲をめぐると城壁を打ち壊した
・普通の人が近づくと首と胴体が切り離されて死んだ
・普通の人が近づくと体に腫れ物ができる
・雷を発生させて敵を撃つ
・契約の箱に入っているアロンの杖は、様々な災厄を起こすことができ、蛇に變化し、海に道を作る
アーモンドの杖
知られざる特徴に、アロンの杖がアーモンドの木で作られていることがあります。
アーモンドというのは桜に近縁な種類らしいです。
それでヘブライ語でアーモンドのことをシャケドと呼ぶそうですが、これは目覚めを意味する「サクダ」に語源があるようです。
ヘブライ語で「見張る」、「目覚める」という動詞を「サクダ」や「シャカッ」と言い、アーモンドはそれと同根で「シェケディーム」という[6]。現代ヘブライ語では「シャケド」(שקד) という。
モーセの兄アロンの杖はあめんどうの木で作られており、その杖が芽を出し花が咲いて実を結んだことからイスラエルの祭司族の祖となるレビが選ばれた。
そしてそのあめんどうの杖は、契約の箱の前に保存するようにと、旧約聖書民数記17章3節から10節に記述されている。
ヘブライのサクダと、日本のサクラ。なにか深い関係があるようです。その杖にはアーモンドの芽が出て花が咲いて実がなったとか。
でこのアーモンドについては、ウェルズという小説家の4行詩が日本の暗澹たる未来の予知なのではないかと、以前に話題になってたりしました。
草薙の剣の別名
一方で日本の三種の神器に数えられる草薙の剣。剣だから、杖と違うみたいな印象がありました。しかし調べてみると「これって剣じゃないな」ていう印象も、持てるようになりました。
安置されていたのは熱田神宮で、一説には安徳天皇と共に壇ノ浦に沈み、いまの草薙の剣はレプリカだとされます。
最初に発見したのは、神話のなかでスサノオがヤマタノオロチを退治した場面。怪物の尻尾から、草薙の剣が出て来たとか。
この草薙剣には別名がとても多いようです。集めると、、、
草那藝之大刀(くさなぎのたち)
天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
天村雲剣(あめのむらくものつるぎ)
八重垣剣(やえがきのつるぎ)
都牟羽剣(つむはのつるぎ)
都牟刈大刀(つむがりのたち)
沓薙剣(くつなぎのつるぎ)
標剣仗(みしるしのつるぎ)
こんなに。
でこの草薙剣の名前が多いのは、幾つかの理由が考えられたりします。
・所有者が変わると名前が増えた(日本神話によくある)
・別の集団は別名を継承してた
・別の剣の名を頂戴した
草薙剣の名前を分類
この剣がどんなものだったかは、名前の要素を分類するとわかったりします。要素別にまとめると、
・くさ系= 草、叢(くさむら)
・切れ味系= 薙(剃る、なぎ払う)、刈(刈る)
・空の上系= 天、雲
・人体系= 都牟(つむ=おつむ=頭)
・物系= 垣、沓(くつ)、剣、仗(ほこ、つえ、より)
・印系= 標(しるし)、
・数系= 八重(8つの重なり)
・集める系= むら(群)、叢(草の群)、八重、都牟(摘む)
こうして要点を調べる上で重要なのは、名前が違うのに、共通する意味合いを持ってるかどうか。
これが分かると、別名なのに同じ物を指して言ってることの証明になるわけなのです。
雲を集める剣・頭を刈る剣
この中の八重垣剣の「八重垣」には、特別な意味合いがあるのは無視できないところです。スサノオが出雲にいる時、草薙の剣が安置される宮殿に急に雲が立ち上ったのです。
と、妻の奇稲田姫のことを歌っていました。
これにより、八重垣剣が「八雲立つ出雲の八重垣」と関係する、「雲の剣」だとわかるのです。
雲を使った名称は、天叢雲剣、天村雲剣とあり、八重垣と合わせて雲が重要な位置を占める感じです。
ちなみに8つの山にまたがるほど巨大だという八岐大蛇自身も、常に上空で雲に覆われていたとか。そのシッポから草薙の剣が出たので、草薙剣が雲を発生させるという仕組みと話が整合してますね。
「むら」とは「群」と同音異義なので、「雲を群がらせる」簡単に言えば「雲を集める剣」です。
すると都牟羽剣は、ふわふわした羽が雲に対応して「雲(羽)を摘む(集める)」ですかね、
剣が雲を集めるとは、不思議な印象しかないですが。
何しろアロンの杖は、「雲を発生させる契約の箱」に納められてたのだから、この一致は無視できません。
あと別名の「都牟刈」とは、どうも「おつむ刈り」で言い換えれば首切りですね。
アロンの杖が納められた契約の箱は、近づいた一般人の「頭を切断した」のです。この特徴が別名に反映されていました。
草薙剣とはアーモンドを指した
アロンの杖はアーモンドの枝だったようなのですが、色々考えてみると、これに草薙剣が対応するようでした。
アロンの杖 草薙剣
芽が出た 草
アーモンドの実 種(くさ)、実(さな)
木の棒(杖) ぎ(木)
こんなふうに、アーモンドのアロンの杖と、草薙剣の解字は完全にあてはまってる。
つまり草薙剣とは、アロンの杖の特徴を大和言葉で表したものだったようです。
薙とは崖崩れを意味しているので、崖崩れの形状により、杖の形を表したかもしれません。
アーモンド 素焼き 1kg ExtraNo.1等級 今年度産 新物入荷 アメリカ産 無塩 無添加
杖を含む別名
草薙剣は剣というからには、剣なんじゃないかという疑念は払拭できません。しかし以上のようにアロンの杖的な情報が湧いてきたので、杖に近づいた感じがします。
さらに草薙剣の別名には、杖を使ったものがありました。
標剣仗(みしるしのつるぎ)。
仗は杖と同じく「つえ」という意味合いを持っている漢字。
剣仗と書いているのは、剣と伝わっているけれど実は杖だよという示唆かもしれません。
箱の中身
ウィキペディアを見ると、草薙の剣には箱にまつわるエピソードがあります。こんな話がのってました。
綱吉時代に熱田神宮の改修工事があった時(前述)[196]、神剣が入った櫃が古くなったので、神剣を新しい櫃に移す際、4~5人の熱田大宮司社家の神官が神剣を盗み見たとの記録がある[198][196]。
天野信景(名古屋藩士、国学者)の随筆『塩尻』によれば、神剣を取り出した関係者は数年のうちに咎めを受けたという[196]。
梅宮大社の神職者で垂加神道の学者玉木正英(1671-1736年)の『玉籤集』裏書にある記載は、明治31年の『神器考証』(栗田寛著)や『三種の神器の考古学的検討』(後藤守一著)で、世に知られるようになった[196][199]。
述の著作によれば、神剣が祀られた土用殿内部は雲霧がたちこめていた[196]。
木製の櫃(長さ五尺)を見つけてを開けると、石の櫃が置かれていて間に赤土が詰めてあり、それを開けると更に赤土が詰まっていて、真ん中にくり抜かれた楠の丸木があり黄金が敷かれていて、その上に布に包まれた剣があった[5][196]。
箱毎に錠があり、大宮司の秘伝の一つの鍵で全てが開くという。布をほどいて剣を見ると、長さは2尺78寸(およそ85センチメートル)ほどで、刃先は菖蒲の葉に似ており、剣の中ほどは盛り上がっていて元から6寸(およそ18センチメートル)ほどは節立って魚の脊骨のようであり、全体的に白っぽく、錆はなかったとある[196]。
この証言(記述)が正しければ、草薙剣は両刃の白銅剣となる[5][199]。
この話から見えてくるのは、
・櫃(箱)に入ってた
・雲霧がたちこめてた(まさに雲を発生させてる)
・箱の中に箱という入れ子状
・菖蒲の葉に似てる
・全体的に白っぽい
菖蒲の葉というふうに植物に例えていて、鉄だとか何だとは言ってない。色は白っぽいと言っているのは、植物だったからと考えると整合するようです。
やっぱり草薙の剣は、木で出来ているのではないかという感じもします。
まとめ
と言ったふうに草薙剣とアロンの杖には、不思議な共通点が見えてきたというわけです。
草薙剣 アロンの杖
蛇 八岐大蛇 蛇に変身
雲 雲を発生 雲を発生(契約の箱)
箱 箱に収納 契約の箱に収納
杖 標剣仗 杖(アーモンドの木)
実 種・実 アーモンドの実が成る
首 都牟刈(頭刈) 首を切断(契約の箱)
こんな感じで、一致点が見つかりました。。
熱田神宮にあるものがそのまんま金属の剣なら、アロンの杖とは別物になってますね。
ほんとにアロンの杖なら、アーモンドの木でできた杖である、そう言えそうです。
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