前回の続き。纏向古墳群の正体がちょっと分かったかも知れない。
纏向矢塚古墳とは

日本の前方後円墳のなかでも、かなり古いタイプに含まれてるのが、奈良盆地にある纏向古墳群。
そのなかの纏向矢塚古墳は、古墳時代前期初頭(3世紀中頃以前)に建設されたとのことで、卑弥呼の時代の古墳でした。全長96×後円部64m×高さ5mほどだとか。
重要な古墳なのに、被葬者、関連する人物、全部不明ということで謎だらけでした。
纏向矢塚古墳の「矢塚」はこの土地が「桜井市東田字矢塚」なことに由来しますが、古墳が元々矢塚と呼ばれてたかもしれんです。古墳時代の頃から、矢塚という塚だったんではないかと。しらんけど。
何で「矢」の塚になったのかという、命名の点でも意味不明だったりします。
何で「矢」の塚なのか?これの答えを導き出せるかもしれないです。
先日の倭迹迹日百襲姫命にまつわる遺跡を結びつけると、三角形が浮かび上がる話ありましたが。
あれをさらに調べると、なんか矢塚古墳まで繋がることがわかったからです。

大神神社、神御前神社、箸墓古墳という3つは、倭迹迹日百襲姫命と大物主神に深く関わっている場所で、3つとも一直線上に並んでました。まるで串刺しおでんの具のように。全体の計画があったんじゃないですかね。
その直線上の並びに、何故か纏向矢塚古墳も含まれていたんです。だから矢塚古墳も、倭迹迹日百襲姫命や大物主神と無関係じゃなさそうだなと思ったり。
これもわかったので追記する
— たっちゃん@古代史研究+アート (@t7a7t0o1) 2025年5月6日
箸墓~大神神社ラインの先に、纏向矢塚古墳と三十八社
・大物主神=赤い丹塗り矢に変身 → 線上に矢塚
・大神神社は蛇神で水神 →三十八社に水神
たぶん倭迹迹日百襲姫命に関わるところ pic.twitter.com/Td6XM75Uqq
纏向矢塚古墳の主は倭飛羽矢若屋比売(やまととびはやわかやひめ)か
日本神話よむと、大物主神が丹塗矢に変身する場面があるのです。その神話、なんかエロい内容だったので、ここでは割愛しますが。
そんな「矢」の神でもある大物主神を祀る大神神社と、「矢」の矢塚古墳が結びついてますね。これはやっぱ偶然じゃない。
するとたぶん矢塚古墳の主は、倭迹迹日百襲姫命と大物主神と、関わりがある、3世紀の人物なんじゃないですかね。
たぶん被葬者は名前に「矢」がついてるんですよ。
とかいって調べたのですが、思い当たる人物が1名いた。倭飛羽矢若屋比売(倭迹迹稚屋姫命/やまととびはやわかやひめ)。
この方は倭迹迹日百襲姫命とは姉妹の関係で、3世紀の人物でした。倭迹迹日百襲姫命と似た名前なので、やっぱ皇女でありつつ巫女っぽいです。
倭・・・日本や奈良のこと
飛羽矢・・・羽のついた矢が飛ぶ
若屋・・・新しい家、若い家
比売・・・姫
これは「倭で、羽のついた矢が飛ぶ先は、新しい家である」みたいな名前。羽のついた矢って、破魔矢ですかね。破魔矢、そして新築の家は、とても縁起が良いみたいです。
あと「若」の字源は「両手を上げて祈る巫女」という説があって、巫女だった倭飛羽矢若屋比売に相応しい。
矢塚古墳が「倭迹迹日百襲姫命ライン」に乗ってるのは、倭迹迹日百襲姫命の姉妹で、名前に「矢」が入ってるからですね。
そして被葬者が「倭飛羽矢若屋比売」だから「矢塚」と呼ばれ、その名が受け継がれてるんだとすると、かなりしっくりくるようです。
ここで「前方後法則」で調べてみる

「前方後法則」は古墳の中心軸の先の地点には、古墳被葬者の名前や関連する土地がある、という法則のことです。
詳しくはわたすの電子書籍で。
封印された叡智の回復 (1): 前方後円墳と神社に秘められた矢印機能 (たっちゃんの古代史とか出版) Kindle版 たっちゃんの古代史とか研究室 (著) AMAZON
・・・そういえば電子書籍の続きが書けない件。それはさておき。
纏向矢塚古墳の古墳の中心軸ラインを測ってみると、東北東~西南西という方向に向いていますね。
東北東には龍王山があったので、もしかすると龍王山に信仰を持ってたのかもしれんです。まァ龍王山~三輪山あたりは龍神の住まう場所でもありますし。
龍といえば水神でありエネルギーをくれる象徴的な存在。

西南西のほうをみると、葛城山と岩橋山の間に、笛吹山があるんですけども。
笛吹エリアには葛城坐火雷神社(かつらぎにいますほのいかづちじんじゃ)があり、別名が笛吹神社です。祭神は火雷大神と天香具山命で、紀元前の創建と言われてますが。
笛吹神社(葛城坐火雷神社)と笛吹山が同じ「笛吹」なのは、古代の火明命(ほあかりのみこと)や天香具山命(あめのかぐやまのみこと)などの後裔である、笛吹連の土地だったことの名残だとか。
つまり笛吹山は、笛吹神社の領域と言ってもおかしくなかったわけです。
火雷大神は黄泉大神(よもつおおかみ)となったイザナミの身体に取り憑いた、八雷神の一柱です。そしてこの火雷神、なんと丹塗矢に変身するという神話を持ってるわけなんです。これは何故か、大物主神とおんなじだった。
すると纏向矢塚古墳の中心軸ラインが、火雷神の笛吹山を指し示しているのには意味があったということです。
さらに西南西のほうには、和歌山市、ありますね。和歌山が3世紀からの地名だとすると?「若屋(わかや)」と「和歌山(わかやま)」で合わせて、この方向を選んでいるという感じです。つまり古代の皇族は、だじゃれを駆使してたということで。
古墳の被葬者が倭飛羽矢若屋比売だとしっくり来るわけです。
・神御前神社……倭迹迹日百襲姫命
・矢塚古墳……「矢」で倭飛羽矢若屋比売を表す、倭迹迹日百襲姫命と姉妹
・三十八(みそや)神社……美津波之女命(みつはのめのみこと)は水神
纏向矢塚古墳の中心軸の先にあるもの
・和歌山・・・倭飛羽矢若屋比売の「わかや」を示す
こうして並べてみると、箸墓古墳~大神神社ラインは、やたらと倭迹迹日百襲姫命に関わるスポットで溢れかえってますね。
日本神話で「丹塗矢に変身する」神は、大物主神と火雷大神だけです。その2柱の神の2本のラインが、交差している場所にある、「矢」の名をもつ纏向矢塚古墳。
これはなんかやっぱり、古墳の主が倭飛羽矢若屋比売と考えることもできる、感じがしてしまいました。
あと2本のラインの隅には、必ず水神が配置されてる。やはり水神は命の水をもたらす神ですし、古代の巫女は蛇や龍を神として崇めており、倭迹迹日百襲姫命や倭飛羽矢若屋比売が信仰した神を表しているのかもしれんです。
というわけで、纏向矢塚古墳には倭飛羽矢若屋比売の要素が集まっていたというわけなんです。以上本日の想像でした。
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ぽちされたすかり
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