たっちゃんの古代史とか

誰も知らない日本とユーラシア古代史研究。絵も本も書く。闇の組織に狙われてるアマ歴史研究者。在宅お仕事中。

関東の大河の名は、仏教用語やら神仏やらが由来かもしれない

日本で一番長い川といえば利根川ですが。「トネ」の由来はアイヌ語だとか言うのですね。しかしなんか違う気がしました。

そして関東の大河についても、ちゃんと調べてみないトネ。今回はそんな話。

 

 

定説となってる関東の大河の由来

 

利根川上流

 

関東には、それなりに大きな河川がありますけども。

それらはどうして今の名前になってるのか?それについては世間で広く伝えられた定説が存在するので、調べてみました。

 

利根川

アイヌ語で、巨大な谷を意味する「トンナイ」に由来。 またはアイヌ語で、沼や湖のように広くて大きい川を意味する。

・鬼怒川

激しい流れになると「鬼が怒っている」ようだから

久慈川

くじらに似た丘があったので倭武(日本武尊)が久慈川と名付けた

綾瀬川

雨が降るたび氾濫して川の流れが変わる様子が、あやし(不思議)なため

・荒川

荒ぶる川だから

入間川

アイヌ語で熊の足跡を意味する「イルマ」が語源

多摩川

流域の部族が国魂神(くにたまのかみ)を信仰してたから

まぁこうした語源が通説であったりしたんですが。

語源がアイヌ語だったり、河川の印象に起因したりするんですね。

 

 

仏教用語やら神仏やらに起源を求めるとこうなる

 

利根川 - Wikipedia

 

じつは関東の大河の名は、仏教用語やら、神仏やら宗教的なものに由来するんじゃないかと、そんな気がしたのですよね。

日本の正式な仏教伝来は古墳時代で、語呂合わせで言うと「仏教伝来ご参拝(538年)」だそうで。あるいは「ゴミ屋敷(538)年」でも良いですが、お寺がゴミ屋敷だとアレだけども・・・。

まぁ実際には日本には6世紀以前からの仏教伝承が多々あるのですが。個人レベルで大陸から持ち込みをして、伝えた人々や集団もいたはず。

そして日本では古来より神道がありましたので。

そこで関東の大河の名に、仏教やら神道の言葉や神様に当てはめてみるとこうなっていました。

 

利根川・・・・利根(りこん)、悟りを成す素質に優れる、生まれつき賢い

衣川(鬼怒)・・閻魔の妻の奪衣婆、三途川で死装束を剥ぎ取り裁く者

小貝川・・・・無量寿経の七宝の貝殻

久慈川・・・・道教密教や仏教の九字切り(九字護身法)、仏教の慈

儺川(那珂)・・儺とは疫病を追い払う追儺の儀式

大日川(江戸)・・大日如来の名

高野川(古利根)・・空海が開いた仏教聖地高野山

綾瀬川・・・・仏教の縁起の「すべての事象は関連づいている」=綾

荒川・・・・・三宝荒神荒神)、かまどの神

入間川・・・・イリはサンスクリット語「真実の神」、「人間」仏教の六道の1つ

玉川(多摩川)・・宝玉(如意宝珠、チンターマニ)、国魂神

相模川・・・サガ=釈迦、釈迦はサカ族、蘇我氏だとか

 

利根は明らかに仏教語の利根で、大日川は明らかに大日如来で、高野川は明らかに仏教密教聖地である高野山で、荒川は荒神があてはまる。

何故かみんな、仏教用語やら、神仏やら、宗教などに関連付けられたような気がする。とくに仏教に関連付けているものが多いのですが。

群馬には利根川の支流に三途川という小さな川があり、これは言わずと知れたあの世とこの世の境界に流れるという川の名で、鬼怒川は元は衣川で、奪衣婆と鬼といえば地獄ですので。まぁちょっと命名としては悪趣味な感じはしますが、それが必要だったからあるんじゃないかと。

古代から中世の頃までにかけて、こうした命名がされていたようです。

 

 

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名のある高僧が名付けた説

 

そこで今回、関東の大河の名が神仏やらに関係するのは、

「名のある高僧が神仏に関連付けて名付けたから」という説を思いつきました。

そのヒントになるのが、全国にある地理的名称は、かつての高僧が名付けたものが多いことでした。

例えば「日光」の語源は、仏教を広めた弘法大師空海二荒山神社の二荒を「にこう」と読んだことに由来するとか。日光の「華厳の滝」は日本三大名瀑ですが、その名の由来は勝道上人が、仏教経典の華厳経の名を付けたとあるんですよね。

奈良の吉野の大峰山脈を見れば、八経ヶ岳、仏生嶽、釈迦ヶ岳地蔵岳、涅槃岳と仏教関連の山が並んでたりしますが。こうした命名も明らかに仏教に関連付けているし。そうした例は枚挙に暇がありま千円。

かつて役小角(えんのおづぬ)、行基(ぎょうき)、空海など名のある知識人がいました。彼らは深山幽谷を越え、各地で仏教を伝導したり、土地を開拓したり寺院を開山した伝説が、多々残ってたりするんですよね。

その時に自然地形に対し、仏教的、神仏的な地名を名付けるのを好んでいたようです。すると関東の大河の多くが仏教関係の名前に思えるのは、同じ理由があってもおかしくない感じがしました。

 

 

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