たっちゃんの古代史とか

誰も知らない日本とユーラシア古代史研究。絵も本も書く。闇の組織に狙われてるアマ歴史研究者。在宅お仕事中。

同じ系統だった肥国・兵庫・武蔵

日本列島の地名の連鎖構造とは

 

これは極秘事項ですが、日本の地名というのは、連鎖構造だったようなのです。

それはおそらく漢字が本格導入されだして、漢字を翻訳し、大和言葉に漢字を当てるようになった、弥生時代末の卑弥呼・壱与の時代から始まっていたことでした。

2014年に電子書籍「日本の地名の真の由来と神武東征のカラクリ仕掛け」でも出していますが、この電子書籍については書き直す予定でいます。

 

電子書籍のなかでは、誠に身勝手な具合で以下のように決めていました。

「九州系地名」

沖縄島・九州地方・近畿地方・関東地方、青森付近、北海道石狩平野付近が同じ地名を名付けられた土地。

「中国四国系地名」

奄美大島付近、中国・四国地方中部地方、東北地方南部、北海道南部、北海道東部が同じ地名の連鎖構造で、これを中国四国系地名としました。

この2つが交互に連鎖構造を生み出していたというわけで、これが古代からあったのではないかということです。

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ウィキペディアの地図に書き加えた。

 

○いつも助かっております

 

 

肥国と兵庫の関係

 

一例として、九州の肥国と、近畿の兵庫の関係を出しますが。

肥後というのは元々は肥国=ヒノクニと言いましたが、古墳時代律令制時に上半分と下半分で分けて、肥前・肥後といったんですね。

肥国=肥前・肥後

肥前長崎県佐賀県

肥後=熊本県

だいたいこのへんが当てはまっています。

 

九州という島自体、もともと日向という名称だった時代があったようです。

何故かと言うと古事記を見れば、肥国=建日向豊久士比泥別(たけひむかとよくじひねわけ)で、九州の西側にも日向の名があり、筑紫国にも日向という地名が残っているためですね。

九州全体が日向と呼ばれると同時に、筑紫、肥国、豊国、熊襲国などという名称もあったようです。

 

ここから本題ですが。肥国、肥後、日向という名称を、ローマ字に置き換えます。

日向はヒムカのほか、ヒュウガという読みもあるのでこちらを採用します。

肥国 Hi-Goku

肥後 Hi-Go

日向 Hi-Go

にごって読むと、こんなふうに全てが「ヒゴ」みたいな名称になるんですね。古代の天皇家は、あえてこうなるように漢字を選んだようです。要するに九州全体が日向だったことが分かるのですが。

ここではひとまず、肥国と肥後だけを元にしていきます。

  

肥国と兵庫の関係

 

 

肥国や肥後、日向の名前を近畿の兵庫と比較すれば。

肥国 Hi-Goku

肥後 Hi-Go

 

兵庫 Hyo-Go

兵庫は、肥国・肥後と対応しているのでした。

九州の西側の肥国、近畿の西側の兵庫、というふうに位置関係も似ています。

というふうに、音を対応させてるのが分かってくるんですね。

 

ところで、兵庫というのは、言い換えれば「兵の庫」で、武器庫を表していますね。実際兵庫では、大化の改新の時に播磨の国境を守るための「兵庫(つわものぐら)」が置かれたことが、兵庫の由来だとか。

それにしても武器庫や兵舎なんて、弥生時代古墳時代から全国にあったはずなのだから、それを広域的な地域全体の由来にしちゃうなんておかしな話ですね。

ほんとの由来は、肥国や肥後に対応する土地だったから、肥国や肥後の音を元にして、兵庫と名付けたのではないかと想像するばかりです。

 

兵庫と武蔵の関係

 

武蔵、それはいま埼玉県、東京都、神奈川北東部が合わさっていた土地のこと。

どうしてタイトルにあるように、肥国・兵庫と、発音の一致がみられない武蔵が関係するのかですが。

これもまた、「九州系地名」で解くことができました。

兵庫・・・兵の庫(くら)

武蔵・・・武の蔵(くら)

ということで、まったく似た意味の地名だったんですね。

位置関係としても、近畿の西側の兵庫、関東の西側の武蔵と、合っていました。

 

図にすると、以下のように。 

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これで、肥国、兵庫、武蔵の3つが、同一系の地名だった、そんな地名の由来があったと分かるのではないかと。

 

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ほかにもいろいろあり。

 

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