以前に日本神話は世界樹で、北欧のユグドラシルと交換性や共通性が見られるとの説を提唱しました。注目もされてませんね。今回はそれを補足する、あらたな証拠について。
日本神話の世界は世界樹だった件

日本神話の世界は、たぶん世界樹です。
以前の記事をもとにして、簡単に説明するとこうなります。
1・日本の原初の神=葦(あし)
国常立尊 =葦牙(あしかび)のような形
宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)葦牙の神
日本神話は原初から「アシという植物」があった設定になってる。
これが見えない世界樹として存在してる証拠なのでは。
2・名の一致
北欧 人間界 ミズガルズ ミズ
日本 人間界 葦原の瑞穂国 ミズ
こんなふうに北欧のユグドラシルの世界と、日本神話の地名の一致が見られる。
アシは樹木ではないけれど、植物であるのは同じで、ユグドラシルがアスクルであることに対して、アシハラで対応したので、世界樹は葦という設定になっていると思う。
3・地底世界の一致
女神ヘル(腐った死体) 伊邪那美(腐った死体・黄泉大神)
モーズグズ(モーズ) 黄泉醜女(モツ)
ニヴルヘイム(ni) 根の国(ne)
ヘルヘイム(ヘル) 黄泉比良坂(比良)
ニヴルヘイムの泉 黄泉(地底の泉)
大蛇ニーズヘッグ 蛇の室(大国主神の試練)
地底世界についても、ユグドラシルの神の設定や名前との一致が見られたりする。
つまり日本神話は北欧神話との交換性、共通性がかなりある。
天之八衢は世界樹の枝分かれ部位

ニニギという神さまは天照大神の孫でした。天界の高天ヶ原から、天の八衢を通って、葦原の中つ国へ到達したとか言われますね。
邇邇芸命が天降りしようとしたとき、天の八衢(やちまた。道がいくつもに分かれている所)に立って高天原から葦原中国までを照らす神がいた。
『日本書紀』では、その神の鼻の長さは七咫(ななあた)、背(そびら)の長さは七尺(ななさか)、目が八咫鏡(やたのかがみ)のように、また赤酸醤(あかかがち)のように照り輝いているという姿であった。
そこで天照大御神と高木神は天宇受売命(あめのうずめ)に、その神の元へ行って誰であるか尋ねるよう命じた。その神が国津神の猿田毘古神で、邇邇芸命らの先導をしようと迎えに来た。
邇邇芸命らが無事に葦原中国に着くと、邇邇芸命は天宇受売命に、その名を明らかにしたのだから、猿田毘古神を送り届けて、その名前をつけて仕えるようにと言った。そこで天宇受売命は「猿女君」と呼ばれるようになったという。
『日本書紀』
瓊瓊杵尊は天照大神の子である天忍穂耳尊と高皇産霊尊の娘である栲幡千千姫命との間に天で生まれた[1]。高皇産霊尊はこの孫を特にかわいがり葦原中国の主にしたいと考えた。そこで天穂日命や天稚彦が派遣され経津主神と武甕槌神によって葦原中国は平定された(葦原中国平定を参照)。高皇産霊尊は皇孫(すめみま)たる瓊瓊杵尊を真床追衾(まとこおふすま)で覆い地上に降ろした。これを天孫降臨と呼ぶ[1]。皇孫は天盤座から天八重雲を押し分けて神聖な道を進み日向の襲(そ)の高千穗峯に天降った。さらに良い国を探し求めて吾田の長屋の笠狭岬に至ると事勝国勝長狭(ことかつくにかつながさ)と名乗る者が現れた
『古事記』
降臨の地については「竺紫の日向の高千穂の久士布流多気(くしふるだけ)に天降りまさしめき」と記述している。『日本書紀』のように国を探し求めることはなく高千穂に留まって大きな宮殿を立てる。
樹上にある高天原から、下段の葦原の中つ国へ行くには、天の八衢を通らなければならないのですよ。
天の八衢(やちまた)は「八ツ俣に分かれてる場所」との意味になっています。
これは日本神話が世界樹なのだから、そのまんま樹木の幹の枝分かれ部分を示していると考えられます。
天之八衢も、日本神話が世界樹な証拠ってわけなんです。
八衢はユグだったりするかも
「衢」はウィクショナリーによると
呉音: グ
漢音: ク
訓 訓読み: ちまた、みち、わかれみち
名詞 (ちまた)分かれ道。 (ちまた)街頭。 (ちまた)巷間。 (ちまた)場所。
とあるんですが。
思いつきですが、天之八衢の「八衢」って、読み方変えると「ヤグ」ですね。
これ、ユグドラシルの「ユグ」に似てる。このへんも、関連を表してるんではないかと。
八衢 ヤグ yag
・・・
まァ「やちまた」なだけに、やっちまったかと思いましたが、ここまで一致してる無視もできませんね。
日本の異名は「扶桑」ですが、これは古代中国の伝説の世界樹の名前なんですよ。古代の倭人が世界樹的な思想を持ってたので、扶桑が当てられたんですかね。
ぽちされたすかり
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