先日ネットを徘徊してましたら、奇妙な自転車の話を見つけました。ちょっと取り上げたいと思います。
助かっております。
自転車は1817年以来すこしづつ進化した
世界最古の自転車ドライジーネは、19世紀前半(1817年)になって、ドライス男爵によって発明されたとか。
21世紀の自転車が完全に洗練されたものだとすると、ドライジーネは異質なものに見えます。どんな道具でも、発明された当初の段階では、得てして奇妙な形をしているものなんですよね。
ドライジーネは一見するとどっちがハンドルか不明であるし、操作性もちょっと危うい印象。ペダルとチェーンの構造などはなくて、足蹴りで進むタイプになっている。当然のようにブレーキも付いてないので、止まる時は靴底をこすったようです。
ところで自転車のローラーチェーンの仕組みを最初に考案たのは、15世紀の芸術家のレオナルド・ダ・ヴィンチだったとか。彼のスケッチの中に、チェーンが含まれていました。
ペダルで車輪をじかに回す構造が登場したのは1839年のことで、イギリス人のマックミランの発明でした。
またペダルとローラーチェーンを使ってこぎ進む構造は、イギリス人のヘンリー・ジョン・ローソンが1879年に発明したものでした。
ブレーキの構造については、1885年にスターレ-が作った安全自転車が最初だったとか。まぁこのへんはウィキペディアを見て書きました。
つまり19世紀以前の自転車は、必要最低限の装備しか無いシンプルなものだった。自転車のペダルやチェーン構造はなかったし、ブレーキもなかった。
しかし年月を経ていくうち、徐々に有用な機能が付けられていく。
という一連の流れ。これが身近な乗り物から調理器具まで、あらゆる道具に共通した進化の過程なのでした。
12世紀のガイヤール城で最古の自転車が見つかった件
近頃ネットをうろうろしていると、奇妙な自転車の話を目にしました。それはフランスの12世紀のお城から、自転車が出土したというもの。
自転車かよ🚲🤣
— jiroramo🗣 (@jiroramo1192) 2022年3月29日
2008年5月、フランスのブリストル大学の考古学者が、フランスにあるガイヤール城の敷地内で発掘調査を行ったところ、12世紀にさかのぼるセンセーショナルな発見がありました。深さ2メートルのところから自転車が発見されたのですが、その自転車はとても奇妙なものでした。 pic.twitter.com/35FsgJrPls
それは現代の自転車によく似ているが、もっと粗雑に作られている。鎧があり、ハンドルは剣の柄でできており、車輪にはタイヤの代わりに馬の毛がついています。
— jiroramo🗣 (@jiroramo1192) 2022年3月29日
私たちが知っている歴史によると、自転車は1818年に発明されたとされている。https://t.co/8YCqBQlspl pic.twitter.com/7GIIEp5tc9
フランスの高貴なお城から見つかったという自転車、かなり錆びついて茶色くなり、本来の姿はとどめていないです。
そりゃ800年も900年も経てば、そうなるのは当然ですが。日本の弥生時代から出土した鉄剣も錆びついて茶色くなってボロボロであるし。この自転車の異物が、昔のものだと言われても冗談のようにも思えません。コレが本物だとすると、自転車の歴史が変わってしまいますね。
ところがウィキペディアやネット辞典など見ても、12世紀のガイヤール城で発掘された自転車が最古だとは書いてなかったです。
それはオーパーツ(場違いな工芸品)の一種とされて、正式に12世紀のものであることや、世界最古の自転車と認められてないのが理由でした。
たしかにガイヤール城の12世紀の自転車を見ると、なんかおかしいと気づくところがああります。
これ、19世に発明された、ペダルとローラーチェーンの構造が付いているではないですか。しかも全体の形状はどちらかと言うとママチャリに似ていて、ドライジーネよりも現代的。これは確かに奇妙。
例えて言うなら鎌倉時代の絵巻に、サンドイッチが描いてあるみたいな。江戸時代の浮世絵にハンバーガーが描いてあるやつは、偽物だったとか。そういえば歌川国芳の浮世絵で、スカイツリーらしきものが描かれてたのは本物でした。
幾つかの仮説
では何でこんな近代的な自転車が、12世紀のガイヤール城から見つかったのか、その理由を探ってみました。
・実際に12世紀に作られた説
ガイヤール城からの発掘のニュースを信じるなら、12世紀の技術者が自転車の発明者となるのかもしれません。ペダルとチェーンの構造体も、12世紀に最初に発明されていたということですね。
もしそうならば、自転車の起源は12世紀のガイヤール城自転車であると、歴史が書き換えられるのもまもなくでしょう。
ちなみにインドの寺院で、2000年前の世界最古の自転車のレリーフが見つかったとか言う話があります。しかしこれ、近年になって修復作業で付け加えられたとも言われていました。インドなだけに何ともインディーな話だった(意味不明)。
・19世紀以降に誰かが作って埋めた説
19世紀に自転車が発明された後に、「誰かが自転車を作って埋めた」説も考えられました。わざわざお城の敷地に行って、穴を掘って自転車を埋めた人がいたわけです。しかしそんなことして何がお得なのだろう。世間を騙して、あっと言わせたかったんだろうか。
・未来から過去へ人や情報が転移した説
これが「実際に12世紀の自転車」だとすると。19世紀以降の自転車を知る人が、12世紀にタイムトラベルして、これを作ったんだろうか。
以前に取り上げた、江戸時代の浮世絵のスカイツリーの絵でもそうでしたが、未来の情報が、何らかの理由で過去に伝えられているように見えるケースは、地球上で多々あるわけです。
フィラデルフィア計画で、タイムトラベルや瞬間移動が実現していたという話もあったりするし。
映画の中のSF的なテーマは実現性が高かったり、すでに完成しているけれど隠蔽されてる技術を、ほのめかしている感じもあります。
最近は公式的に量子テレポーテーションも実現していて、そこからタイムトラベル技術の完成に持っていけるらしいです。
するとタイムトラベルの技術は、20世紀にはすでに実現してたわけですが。高度な製品技術が完成してるけど発表しないのは、権力者のいつものやり方です。
20世紀以降に、誰かがタイムマシンで12世紀のガイヤール城に行って、自転車を作っていたのかもしれません。
それとも未来の記憶を持ったまま、過去に転生した人が作り上げたんだろうか。
はたまた自転車の情報だけが、12世紀に飛んでいって、脳で受信した人がいるのかも。
謎の自転車ついて、続報が待たれるところですね。
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