この地球が日本で地球と呼ばれ出したのは、江戸時代のことだったとか。
では卑弥呼が女王やってた頃の古代日本で、地球がなんと呼ばれたかご存知ですか。これを知ると、世界との関連や知られざる情報が見えてきたりするんです。
○いつも助かっておりまして
世界の地球を表す単語を見てみる
「BABEL世界の言語」というサイトで、世界中の言葉を比較してるのです。バベルで地球を調べると、こんな結果でてきました。
地球(ちきゅう)
英 アース earth
独 エーアデ Erde
仏 テール terre
伊 テッラ terra
西 ティエラ tierra
羅 テッラ terra
希 ゲー γη
露 ズィムリアー земля
オランダ語 アールデゥ AARDE
ポーランド語 ジェミャ ziemia
マレーシア語 ブミ bumi
ガイア Gaia
ギリシア神話の大地女神。
別称ゲーGe。カオス (混沌) につぐ最も古い神とされる。
地面(じめん)、大地(だいち)、土地(とち)英 グラウンド、グランド ground
英 アース earth
独 ボーデン Boden
仏 テーレ terre
ポーランド語 ジェミャ ziemia
マレーシア語 タナー tanah
オランダ語 ヒゥロント GROND
ハワイ語 アーイナ 'āina
ハワイ語 アイナ 'āina
マオリ語 フェヌア WHENUA
ヘブライ語 エレツ ארץ
※ポーランド語ジェミャは、地球も表す。
その他に気になったのがこれ
エルス?イルス? erthe eorthe 古英語
エアデ? erde 古ドイツ語
エアダ? erda アングロサクソン語
エリドゥ eridu シュメール語 地球=居留地 エアデやアースの語源
エデン eden ヘブライ語 人間の最初の土地
ソイル soil 英語 つち
ウンサンギガことシュメール人は、地球を「居留地」とよんでたとか。居留地は、言い換えると植民地。まるで地球外に人類の本拠地があって、地球を植民地にしていたかのようなニュアンスなのです。
これが地球外生命体であるアヌンナキ神が、惑星ニビルから地球にやってきて人類を造ったというシュメールの神話と関わったりしています。
このニビルとアヌンナキの解釈は、ゼカリア・シッチンの本に詳しいらしいです(昔読んだ記憶があるがわすれた)。
ところでエデンは明らかにシュメール語のエリドゥと似通っているので、旧約聖書のエデンの園とは地球を表したような感じがります。
日本語の地球・地面
では日本語で地球とか地面のことを、なんと呼び表していたか、その固有名詞も見ていこう。
地球
世界 世の中、この世、天下、世間
世 よ、ゆき、とし
卋(丗) よ、さんじゅう、ゆき、とし(古字)
陸 りく、おか、たち、みち、む、む-つ、くが
島 しま
泥 どろ、なずむ、ひじ
土 つち、ひじ
埴 はに、へな
地 ち 大地、地面、土地
平 たいら、ひらたい、ならす
興味深いのはいくつかありました。
地
会意形声。土+也。也は平らに伸びたサソリの象形文字、平らに伸びる様子を表す。
地とは平らに伸びたサソリで、明らかにフラットアースを表してたりします。世界を表す世は古字が卋・丗で、これもフラットアースを横から見たような形状してます。
おそらく昔の中国人が、世界は平面と考えたことが反映され、球体説と合わさって地球になっているようです。日本人は知らずと平面説と球体説の両方あわせもつ地球を使ってたわけです。
他に昔ながらの呼び名で、こんなのありました。
・葦原の中つ国、葦原
・塩(鹽)しお
イザナギとイザナミが混沌の海を天之沼矛でかき混ぜるとき、矛の先から滴る塩の塊が陸地となったと伝わります。これがおのころ島で、地球のことです。
要するに「地球の原初は塩の塊」だったと、昔の人は言っていました。これもどうもフラットアース的な発想がもとになってるようです。塩の結晶というのは四角や三角形(昔塩)だから。
原文
於是天神諸命以、詔伊邪那岐命、伊邪那美命、二柱神、修理固成是多陀用幣流之國、賜天沼矛而、言依賜也。故、二柱神立【訓立云多多志。】天浮橋而、指下其沼矛以畫者、鹽許袁呂許袁呂邇【此七字以音。】畫鳴【訓鳴云那志。】而、引上時、自其矛末垂落之鹽、累積成島。是淤能碁呂島。【自淤以下四字以音。】
訳文
ここに天神(あまつかみ)諸(もろもろ)の命みこと以(も)ちて、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、二柱の神に、是(こ)のただよへる国を修理(つくり)固め成せと詔(の)りごちて、天沼矛(あめのぬぼこ)を賜(たま)ひて、言依(ことよさ)し賜ひき。故(かれ)、二柱の神、天浮橋(あめのうきはし)に立たして、其(そ)の沼矛を指し下ろして画(か)きたまへば、塩(しほ)こをろこをろに画き鳴(な)して、引き上げたまふ時に、其の矛の末(さき)より垂落(したた)る塩、累積(つもり)て島と成る。是れ淤能碁呂(おのごろ)島なり。
では共通項を探してみる
・葦原asi-hara・・・erthe
記紀神話では人が住む地面を葦原と呼んだわけですが、これは天界の高天原に対して人間界葦原といったふうに、地球人類規模での話です。葦原の中つ国と言うと倭国ということになりました。
すると葦=asiとはアースの古語であるertheに対応してるのかと考えました。葦がadiと濁った音なら、eriduやedenにも近くなる感じです。
・磤馭Ensu・・・Erthe
おのころ島の磤はインで、馭はすべる(す)という読みがあります。これを合わせるとインスで、古英語のertheがイルスと読めるのでよく似てくる。磤馭盧には古英語に近い地球の音が入ってたのかと。
・碁呂島Gorodo・・・Ground
おのころ島の碁呂島はゴロドで、英語のグラウンドと似てるっていう感じがする。グラウンドは地面や地球のことであるので、原初の惑星オノゴロ島と妙にしっくり当てはまってる。不思議なことに。
・平taira・・・tiera
ラテン語で地球はティエラ、イタリア語でテッラでした。日本では地面が平らなことを平らというので、地球平面説がローマ経由で持ち込まれたのかもしれません。
・塩sio・・・soil
むかし日本人は原初の土地を塩扱いしたのですが、これがどうも英語のソイル(土)と似てるなと。大地はsoil、大地はsioと書けば同系に見えてくるし。たぶん欧州方面から日本列島へ人の流れがあったのは確実です。
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