そういえば、ようやく引っ越しのめどが付いてきました。これについてはあとでブログに書きますけど。まあ俺はもう、なんか疲れちゃったので・・・5年後は、死んでるかなw
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○いつも助かっております
タカトリ山と経津主命
日本に数えるほどしかない「タカトリヤマ」(高取山・鷹取山)。これがなんか興味深かったりします。
タカトリヤマを調べていると、へんな事実がわかってきたのですが・・・。全国のタカトリヤマの位置をプロットすると、こんなふうな感じ。
赤い丸が高取山。赤い四角が鷹取山。緑の丸が経津主命の関係地。
日本神話を知っている人であれば、経津主命のことはなんとなくわかるでしょうが、簡単に解説すると、
経津主命(ふつぬしのみこと)
・ 『日本書紀』の神産みの第六の一書では、伊弉諾尊が軻遇突智を斬ったとき、十束剣から滴る血が固まって天の安河のほとりの岩群となり、これが経津主神の祖であるとしている。
この天の安河というのは、安本美典氏の著「天照大御神は卑弥呼である」によれば筑紫(福岡)の夜須郡の安川だということでした。
個人的な考えとしては、安川が経津主命の生誕地「天の安河」という話には概ね賛同できるんですが、実はたぶん歴史的な卑弥呼の時代の史実を反映しているのにくわえて、「大陸神話を日本列島に投影した結果も含む」と考えられるんですが・・・。
出雲の印は、ここが出雲の国譲りの舞台となったところ。
関東地方の千葉県北部の香取神社は、経津主命が東へ赴いて本拠としたらしきことが、故事に見えます。
フツヌシと香取の関係については、『日本書紀』一書に「斎主神云々、此神今在于東国檝取之地也」とあり、「檝取(楫取、かとり) = 香取」に祀られることが記されている。また『古語拾遺』(大同2年(807年)成立)で「経津主神云々、今下総国香取神是也」、『延喜式』(延長5年(927年)完成)所収の「春日祭祝詞」でも「香取坐伊波比主命」と記されている。
春日大社の社伝
社伝では、768年(神護景雲2年)に藤原永手が鹿島の武甕槌命、香取の経津主命と、枚岡神社に祀られていた天児屋根命・比売神を併せ、御蓋山の麓の四殿の社殿を造営したのをもって創祀としている。
武甕槌命は、鹿島神宮から鹿に乗って春日大社に来たとかいいますが、こういう伝説というか神話が存在しているということで。
これでわかったと思うのですが、「緑色の経津主命ポイントは、タカトリ山に囲まれている傾向にある」ということなんですね。タカトリ山は、経津主命に関係するんですかね。
名称の一致
これは別に偶然じゃないというのは、名前からも分かってくるんですが。
経津主命の別名はいくつかありました。
1・経津主命(ふつぬし)
2・斎主神、伊波比主神(いわいぬしのかみ)
3・香取神(かとりのかみ)
3番目は香取神宮・香取神社の祭神であることからです。香取神宮は伝えられるところでは、神武天皇18年の創建と、神代と言っても良い頃の創建でしたが。
もともと香取神という名前も有していたから、後に香取神宮という名の神社になったという感じもありますけども。
で、タカトリ山(高取山・鷹取山)というのは、どうも「カトリ」の名を持っているようではないですか。つまり経津主命=香取大神の関係地は、タカトリ山に囲まれている、そんな傾向ははっきりと見えてきていますが。
この全国のタカトリ山は、おそらく経津主命に関係しているのではと。経津主命=香取神を守護としていたために、タカトリ山によって有力地を囲っているのでは。
古代倭国の本拠地としては
・筑紫平野は吉野ヶ里遺跡、平塚川添遺跡などあり、邪馬台国の有力地。なのでタカトリ山に囲まれている。
・奈良はヤマト王権の中心地なので、タカトリ山に囲まれている。
・関東はヤマト王権の奈良県と同じ地名が付けられている土地(拙著電子書籍「日本の地名の真の由来と神武東征のカラクリ仕掛け」参照)で、関東毛野氏=豊城入彦命の本拠なので、タカトリ山に囲まれている。鎌倉幕府の鎌倉も含まれるらしい。
・出雲国はかつての本州の大国主の本拠地だったところなので、タカトリ山に囲まれている。
・東北のタカトリヤマも、おそらく有力地だった(かつて九州系地名が名付けられたり、日本の中央の碑があったりするので)。経津主命は東北の蝦夷討伐時代にあっては、武甕槌命とならび称される軍神として、崇められてたんですよ。半円形に取り囲んでいるのは出雲と関連付けている意味がありそう。出雲の地名が出羽に投影されてるので。
以上のように古代の倭の有力地は、すべてタカトリ山に囲まれていたということは、邪馬台国の有力なヒントになるんでは。
自分としては、邪馬台国の土地として、気になるのがやっぱりここですよ。タカトリ山がもっとも集中している、天の安河(安川)と吉野ヶ里遺跡、平塚川添遺跡のある筑紫平野。
もう少し詳しい内容で、「封印された叡智の回復」のなかに納めるので。
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