個人的に日ユ同祖論って好きなんですが。
ユダヤ教の思想どうこうじゃなく、紀元前に未知の土地へ渡った人々がいて、彼らの伝統風習が日本に残されているっていうロマン。
今回は神道の御幣(ごへい)とメノラーを見て、新たに気づいたことについて。
○ワタス助かる
神道の御幣ってなんの意味があるの
時々神社の社殿の中を見れば、御幣が飾られてることあります。個人の家で御幣を飾っているところは、神道信仰が篤いようです。
この御幣、実は昔はごへいじゃなくて、古来から「みてぐら」や「ぬさ」と呼ばれていました。
御幣の別名
御幣 ごへい、みてぐら、おんべ、おんべい
充座 みてぐら
御手座 みてぐら、みてくら
礼代 いやじり
幣帛 へいはく
幣束 へいそく
幣 ぬさ、てぐら
これぜんぶ、御幣の別名となるもの。
御幣の役割について調べると、辞典によって違ったことが書いてあったりします。
御幣が神に祈る時の捧げ物、供物であるというのは共通しています。神を地上に顕現させるための依代であったり、神に対する謝礼の意味もあるようでした。
大地震とか火山噴火などの天変地異を鎮めたり、雨乞い神事をおこなう際も、御幣は必須なものだったりします。
神主がサッと振りかざすことによって、罪や穢れを祓う効果があるらしく、お祓いの道具としても使われるものです。
さらに江戸時代までは、旅の無事を祈って、旅人に贈るものであったりするとか。貰った旅人は御幣を細かく切って袋に入れ、道中にある道祖神の前で撒き散らし、願掛けしたようです。
現代人の多くが、まったく知らない御幣の用法がかつてはありましたが、すでに廃れていますね。近年は気候変動も進んでいるので、御幣で祈願したらいいかもしれないです。
また長野から愛知にかけての地域では、五平餅が知られてますが。五平餅の起源は御幣餅であり、御幣の形をしているからそう呼ばれたとの説があるようです。
御幣の構造はわりと単純なものでした。
竹や木で作った幣串と呼ばれる棒に、金や銀や五色の紙を段々に切り折ったものを、挟み込むというもので。
段々の形は様々で、4段から6段のこともあり、またその太さも作る人によって異なっていました。今は紙を使うのが主流ですが、昔は麻布などの布も使われていたという点も知らないことでした。
基本形をもとにして、色んな形状の御幣が出来上がっていたというわけです。
メノラーに似てるのか
それでこの御幣はユダヤ教のメノラー(メノーラー)に似てるなと思ってたのですが。日ユ同祖論では、時々御幣が話題にのぼってたりします。
コトバンクのメノラーの項目を見ると、世界大百科事典の解説がありました。
メノラーとはユダヤ教の典礼具となる、多岐燭台のことです。原型は「旧約聖書」の出エジプト記に登場した、聖所に置かれた純金製の七枝燭台だったとか。
形状は中央の幹から両側に3本づつの枝が伸びたもの。これより本数が多いのはハヌカーとかハヌキヤとか呼ばれるようです。
メノラーは神との出会いの場所の象徴であり、神殿の象徴、ユダヤ教の象徴であるとか。
と考えると確かに、メノラーは役割として、神道における神社の御幣とよく似てますね。そしてその形状も少なからず、共通点があるように見えます。
改めてブログの記事を検索していると、以前から似てるという意見は確かにありました。こちらのブログ「物部氏とアークの謎(20) | moto MEMO BOX」ですが。
話によると中央アジアのウズベキスタンの博物館に、日本の御幣にそっくりな飾りがあるんだとか。そうすると、メノラーがウズベキスタンの土地で御幣のように変化し、日本にそのまま入ってるのかもしれない?
そのウズベキスタンの御幣の写真を探してみたんですが、見つからなかったのは残念です。
御幣とメノラーの比較
じゃ御幣とメノラーは、見た目的にどれほど似てるのか?ということですが。
並べてみると、一見しては完全に一致してない感じもするのです。
しかしメノラーって、古式では枝は曲線ではなく直線だったという情報がありました。すると状況は、ちょっと違ってくるようです。
試しにメノラーの枝を、古式の真っ直ぐな形状にし、枝を増やしてハヌカーとする。
御幣の形を単純化して、ひっくり返す。これで比較すると、こうなる。
単純な図案化すれば、かなり似てるように見えました。
どちらも宗教的な祭祀の道具であり、神が降りる神殿の象徴であり、中央の柱から枝分かれした形状であると。ほぼ一致するということが分かってきますね。
しかも神社の神主と、ユダヤ教の古代の神殿の司祭の格好というのは、そっくりだったとか。そうなると神道の中にコレが入り込んでる可能性は、見えてくるのですが。
というわけでメノラーと御幣は、退っ引きならない深い結び付きがあるわけでした。
しかし個人的に神道や大和民族や日本文化とは、古代の大陸の様々な要素の融合であると考えているので。この御幣もそうなのだと思っています。ではー。
ワタス、助かる
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