とある神様がいいました。
「私はアルファでありオメガである」
これは言い換えれば「私は始まりであり終わりである」っていう意味なんですけど。
要するに物事には始まりがあれば終わりがあり、終わりの後にまた始まりがあると。
始まりと終わり
破壊と再生
生と死
0と1
aとz
阿吽
その両極端、無限まで全てを司るのが、神様ってことで。
○いつも助かっております
だから言葉にも始まりと終わりができた
事実上、数字には終わりが無いです。1から始まってみれば、永遠に数えられる。
しかし数字がどんなに無限大数まで数えられても、ある時点で0になることがあったりしますね。
例えて言うならいままで煌々と光輝いてた恒星が、あれよあれよと超新星爆発。明度0の残骸に変わり果てるように。1,000本の高山植物群が、突如とした環境破壊で0になるみたいな。
数字の終わり、そして始まりは0なんですよね。
宇宙は0から始まり、無限に向かっていくとか。あるいは0から極大となり、再び0に向かう宇宙もあるとか。
命は0から始まり1となり、やがてピークの数字を迎え、減速し最後の死ぬ瞬間には0に戻るとか。似てますね、星と生命は。
そういうことで。
人にも星にも始まりと終わりがあるように、文字にもそれがあった。
アルファベットとか仮名文字とかいう、限られた文字の羅列という体系の中で。
世界には複数のアルファベット(表音文字)があるなかで、もっとも知られるものがラテン文字。日本ではローマ字、ラテンアルファベットと呼ばれるもの。
さらにヘブライ文字やフェニキア文字など、欧州各地にはいろんなアルファベットがあります。
それらは違いが顕著なようで、実は共通点が見られます。それは、
・最初はAに近い発音で始まる
・全体的に文字が似てる
・全体的に発音が似てる
というもの。
これは「原カナン文字」が古代ヘブライ文字、ギリシア文字、ラテン文字などすべてのアルファベットの祖先なことが理由でした。
そこから分岐して、それぞれの文字が派生したという事実を物語っているとか。
実はこの原カナン文字を始めとする西洋の文字が、日本の仮名文字に反映されているという話は以前からありました。
手元にあるヨセフ・アイデルバーグ著「日本書紀と日本語のユダヤ起源」という本が代表的なものかと。これを読むと、古代ヘブル文字が仮名文字の基礎になったという解釈でした。
しかし個人的には欧州のあらゆる文字が、仮名文字の参考にされたかもしれない、と発想するに至っているところです。
最初の文字の解読
わかりやすいところから。
ギリシア文字のアルファ、ラテン文字のエーというのは誰もが書ける文字です。
これがどうも仮名文字の「あ・ア」と、かなり親和性が高いという感じがしていました。
「あ」という文字は、従来の定説では「安」という万葉仮名の漢字から作られたという話になってますね。
安
確かに形もなんとなく似てますね。
確かに仮名文字の考案者(弘法大師空海だったかは知らないけど)が「あ」を生み出す際、参考にされた可能性はあるようですけど。しかし安が正解と言い切ってしまうには、まだ時代が早かったようです。
@あアは西洋文字から 画像
何故ならばひらがなの「あ」を分解すると、あっと驚くことに、「α」が浮かび上がるからなのですー。
これに「十」を加えたものが、平仮名の「あ」。
つまり「α」を元にして「あ」ができていると、そんな感じを受けました。
これは図をじっくり見ていると、確かにそうかもと思えてしまうから不思議です(俺だけかも)。
次にカタカナの「ア」ですけども。
阿
これは阝を持つ「阿」が元になったとか言いますね。まぁこちらも仮名文字考案者が「ア」を生み出す時、参考にはされたかもしれません。
しかしこちらの場合は、ギリシア文字やラテン文字の、アルファ(A)を元にしているのではと。
Aという字の左上と右下に分解すると、「ア」という文字と構造が似てることがわかったりします。この一致は偶然では不可能ではないかと。
おそらく原カナン文字を含む色んな欧州古代文字が、仮名文字の参考にされていると思うわけですが。
始まりと終わりの融合が「あ」だった
では「あ」の中に浮かび上がる「十」はいったい何なのかと。気になってヒツジを数えても眠れなくなります。
その正体は、あの神様の言葉「私は始まりであり終わりである」に関係するようでした。
@欧州文字の最初と最後 画像
「あ」の一部がギリシア文字「α=アルファ」なことは分かりました。
では「あ」に含まれる「十」とは?
実はこれ、欧州アルファベットの最古型である、原カナン文字、あるいはフェニキア文字の最後の文字「十(タウ)」だったんではないかと・・・。
ギリシア文字「α」と原カナン文字「十」をあわせたものが「あ」というのは、なんか不思議な感じもしますけども・・・。
これはおそらくこんな理由がありました。
(1)仮名文字の考案者は、西欧・中東世界の血筋、あるいはキリスト教(景教)の信仰者だった
(2)だから考案者は「私は始まりで終わり」という神の言葉を、仮名文字にこっそり加えたかった
(3)知識がある考案者は、既知の古代文字を基礎として、仮名文字を作ることにした
(4)しかしどうも1種類の古代文字で最初と最後を組み合わせると、不自然な形になった
(5)そこでギリシア文字の「始まり(α)」原カナン文字の「終わり(十)」を合わせることで「あ」を生み出し、(2)の目的を果たした
想像に過ぎないですけど。
ともかく「あ」は、始まり(α)と終わり(十)を兼ね備えている。とすると仮名文字の元になったのは西欧の古代文字であったと、思うわけですけども。
まぁ仮名文字の起源は万葉仮名だ、漢字だというほぼ確定されてる従来説もありますが。それは完全な回答ではなかった、ということで\(^o^)/・・・
それでこの結論を元にすると、この前書いた記事とにわかに整合性が出て来ちゃったりするわけなのです。
「始まりと終わりを司る「あ」が、すべてのひらがなの大元」であるのだから。
まぁ低学歴が想像しただけですけど。