心臓の動悸、息苦しさが感じられることがあるので、重曹水に加え、クエン酸水をガブガブ飲んで、血液を浄化しているこの頃。
そんな中で邪馬台国について考えていました。そしたら、そういえばそうだったと思いだしたことがあり。
○いつも助かっております
倭の諸国について
もう何十回と読んだかわからない、「魏志倭人伝(中国正史日本伝(1)石原道博編訳、岩波文庫)」を改めて熟読してました。
そこにはいつ眺めても変わらぬ、倭の諸国の紹介文があり、こんな国名が登場しています。
女王国の範囲(30国)
2・對海国(対馬)
3・一大国(壱岐)
4・末盧国(松浦)
5・伊都国(糸島)
6・奴国(儺県)
7・不彌国
8・投馬国
9・邪馬臺国(邪馬台国)
10・斯馬国
11・巳百支国
12・伊邪国
13・都支国
14・彌奴国
15・好古都国
16・不呼国
17・姐奴国
18・對蘇国
19・蘇奴国
20・呼邑国
21・華奴蘇奴国
22・鬼国
23・為吾国
24・鬼奴国
25・邪馬国
26・躬臣国
27・巴利国
28・支惟国
29・烏奴国
30・奴国
女王国以外(4国)
31・狗奴国
32・侏儒国
33・裸国
34・黒歯国
この並びについては、もう1,000年以上も、誰彼となく飽き飽きするほど目にしているはず。だけど未だに、どれが何処にあった地名なのか、人によって解釈は違って、諸説あって定まり切らないらしいです。
新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝―中国正史日本伝〈1〉 (岩波文庫) 文庫 – 1985/5/16
かぶってる
この国名の並びは、ちょっと見ただけだと、各地の国名を、適当な感じで表記されているように見えます。しかし今回は、ちょっと違う視点を持つに至りました。
そうじゃなく、実は一つの法則の上に成り立っているのではと考えてみました。というのも、
6・奴国
30・奴国
6と30に、奴国がふたつ、あるではないですか。これは国名を間違ってダブらせたというより、実際に同じ奴国が、離れた場所に2つあったことを意味しているようです。
2つの奴国の支配者や中枢の権力者も、同一だった可能性すら伺わせます。分家というか支店というか、移転地というか。鎌倉時代で言えば、甲斐国の武田氏と安芸国の武田氏みたいなものなのかと。
しかしこうした「かぶり」は、調べてみると奴国だけじゃないようでした。
文字の一致する倭の諸国
邪 1・狗邪韓国(金官伽耶)9・邪馬臺国(邪馬台国)12・伊邪国 25・邪馬国
馬 8・投馬国 9・邪馬臺国(邪馬台国) 10・斯馬国
都 5・伊都国(糸島)15・好古都国
奴 6・奴国(儺県) 14・彌奴国 17・姐奴国 19・蘇奴国 21・華奴蘇奴国 29・烏奴国 30・奴国
支 11・巳百支国 13・都支国 28・支惟国
對 2・對海国(対馬) 18・對蘇国
蘇 18・對蘇国 19・蘇奴国
不 7・不彌国 16・不呼国
呼 16・不呼国 20・呼邑国
鬼 22・鬼国 24・鬼奴国
狗 1・狗邪韓国 31・狗奴国
こんなふうに、同じ漢字でかぶってる国が、けっこうあるのです。これは、単純に同じ発音の漢字を当てているだけであろうかと。無意味なのだろうかと、考えてみたくなりました。
この中で、完全に一致、または2文字以上が一致する国があります。
邪 9・邪馬臺国(邪馬台国) 25・邪馬国
奴 6・奴国(儺県) 30・奴国
邪馬が2つ、奴国が2つ。
これがなんか、ヒントだと思いました。左右対称、シンメトリー的な。
対称的に考える
だから倭の諸国の全てを、狗奴国も含めて対称的に考えてみると、見えてくるものがあるのではないかと、そう思って、ピーナッツをかじりながら検討を重ねました。そしてこんなふうになった。
鏡合わせのシンメトリーのようにして、反対側にも同じ国の並びがあるように見えます。これはおそらく、偶然でこんな対照的な並びが、完成されてるわけがないです。
「魏志倭人伝の国名の並びというのは、適当じゃなく、全部計算ずくだから、こんなシンメトリー的な名前の位置関係が、見事に出来上がっているんじゃないかと。
邪馬は首都で狗は番犬
これは揺るぎない史実だったのですよ。それを踏まえると、
両端に対称性をもたせて邪馬を配しているのは、「東西に邪馬という首都が2か所あった」ことを意味していると、そう考えられますね。
同じく両側に「狗(犬)」が配されているのは、これは一種の番犬的で、阿吽の狛犬的な役割を見い出せますね。阿吽の狛犬とは、一角獣(ユニコーン)と獅子(ライオン)の一対のことです。
1番めの狗と31番めの狗という、狗のシンメトリーの位置関係。
狗(犬)が倭国の両サイドに配置されて、ワンと吠える。まさに神社の本殿と狛犬の関係です。
いわば狗は、邪馬台国の番犬なのでしたが、その番犬のはずの狗奴国が、飼い主邪馬台国に噛み付いている状況が、「魏志倭人伝」には記してあるのですが。
奴国については、この倭国の集権国家全体の、シンメトリーな事実関係を補足する目的で、あえて対称の位置に同一名を記しているかのようです。
邪馬台国が2つあったこと
前回の記事で、三輪山が2つあり、邪馬台国は第1邪馬台国と第2邪馬台国があったと書いていました。これは「邪馬台国東遷説」では至極一般的な仮説ではあるのですが。
「魏志倭人伝」の、国名の並びの中に、シンメトリーな位置関係を利用して、「首都が2つ」な状況が表されているとしたら・・・うちの屋根同様にえらいこっちゃな感じになるかと。
18番目の真実
もう一度、シンメトリーな構造図の中央に目を移してください。
「對蘇国」
これは現代的な字になおすと「対蘇国」のことです。
対・・・一対の関係
蘇・・・よみがえる
要するに、対蘇国がシンメトリーのど真ん中に入っているのも偶然じゃなかったです。
倭国は対称的な一対の関係であること、邪馬台国は移転して蘇る国であることを、對蘇国の名で、明らかにしてるようなものではないかと
そういえば俺の人生みたいに酷い屋根ですが、予算が少ないので、とりあえず崩壊しそうな屋根は、DIYで直そうかと思っているこの頃です。
前回の記事
・卑三輪だったかもしれない卑弥呼と三輪山の地形から求める邪馬台国の所在地
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