たっちゃんの古代史とか

誰も知らない日本とユーラシア古代史研究。絵も本も書く。闇の組織に狙われてるアマ歴史研究者。在宅お仕事中。

日本神話の三貴子と、中東の神々との類似1

 日本神話の三貴子(みはしらのうずのみこ)とは、神代の世界に生まれた神、天照大神、素盞鳴尊、月読尊の三柱の神のことです。

 天照大神は、天から地上をあまねく照らす神。つまり太陽神であり、神による日本列島の統治を主導した、最も重要な地位を占める神のうちの一柱です。「日本書紀」で天照大神は、伊弉諾・伊弉冉による、国産みの直後に、大日孁貴(おおひるめむち)として誕生したとされます。

 スサノオの神格は名前からは分かりづらいところですが、スサは「荒ぶ(すさぶ)」が語源とされ、嵐や怒りを表し、海原を治めると同時に、荒ぶる神としての性格を持っています。「日本書紀」を読むと、スサノオが頻繁に、傍若無人に暴れ回っている様子が、事細かに記されています。怪物をたやすく仕留める高天原最強の豪腕を持ち、短気でイタズラ好きでありながら、責め立てられると臆病さを見せ素直に反省するような、神様にしては人間味の溢れた、喜怒哀楽の分かりやすい感情を持っていることを認識できます。
 大抵の日本人は毎年、年始に神社に参詣します。全国の神社の中で、初詣の参拝者数が極めて多い日本有数の神社の中に、埼玉県さいたま市の「氷川神社」があり、主祭神はこの素盞鳴尊となっています。
 もし関東地方にお住まいの氷川神社参詣者の方で、お宅の神棚の中に「三宝荒神」の木札が立てかけられていたら、そのお宅では家内安全の神様として、素盞鳴尊を崇め祀っている可能性があります。スサノオ信仰を始めとする「荒神信仰」は、元々は夜叉・羅刹などのヒンドゥー教の悪神や、仏教の牛頭大王の信仰が取り入れられ発祥したようです。牛頭大王は古代の日本でスサノオと習合されました。「本地垂迹(ほんじすいじゃく)思想」といって、日本の神道の神々の正体は、元は仏教の如来や菩薩と同じであるという古来の考えが影響しているようです。三宝荒神信仰とは、荒神を祀ることで、災厄を避けるとの信仰が広まったものです。
 スサノオもまた、天照大神と同じく伊弉諾・伊弉冉による国産みの直後に産まれた神です。

 月読も、天照大神スサノオと同じように生まれたとされます。昼間の太陽の光に対して、夜の月の光を表し、夜の世界を象徴する神となっています。日本神話の中では出番が少なく、「日本書紀」では、食物の神である大宜都比売を殺してしまい、天照大神に嫌われてしまっています。

 また、この三神は伊弉諾が黄泉の国から脱出した直後、伊弉諾の禊ぎにより生み出された神であるともされます。アマテラスはイザナギの左目、ツクヨミは右目、スサノオは鼻を、それぞれ洗った時に生まれています。  イザナギ自身が、生んだ神の中で最も貴いと言った所から、三貴子と名付けられました。

 日本の神様で、神道の根幹を担う象徴的な存在である、三貴子。しかしこの三貴子によく似た神様が、外国にいたとしたら・・・。
 トンデモない発想ということで、またあのおっさんが新たな電波を飛ばしてるなと、一笑に付されると思いますが、その外国の神様の神格や神話が、あまりにも三貴子のそれによく似ていると思ったもので、無視できませんでした。
 ということでおっさん、次はそのよく似た外国の神様について解説します。
 
 2に続く。

(当ブログでは、ひとつのテーマが完結しないまま、次のテーマに移ることがありますが、途中になっているテーマも、そのうちに更新します。。)