たっちゃんの古代史とか

誰も知らない日本とユーラシア古代史研究。絵も本も書く。闇の組織に狙われてるアマ歴史研究者。在宅勤務の自営業。

檀君神話と匈奴1

  新年が開けたとのことで、おめでたい人にとってはおめでたいので、こちらから何か言おうとする前に、一方的に「明けましておめでとう」と言われたら、例え万事がお目出度くなくても、おめでとうと返そうと少し世の中の作法に従ってみた元日でした・・・。

 また一説によると、この世界は仮想現実空間であって、全ての出来事はコンピューターの中で起きている、だから仮想空間で1年が過ぎようと、現実世界では何日・何時間経っているかどうかは分からない。この世知辛さも、臭い人な人生も、全部マトリックスだったりして。・・・( ゚д゚ )え?

「我々人類は『マトリックス』のようなバーチャル世界に生きている」ということをNASAの科学者が証明中 : Kotaku JAPAN

 狂気に満ちたシステムを抱くこの世界で、自分自身が果たしてどこまでやっていけるのか。不安を覚える昨今ではあるけれど。馬鹿はどんなに取り繕っても馬鹿であるとも言われるのだから、所によってニワカ馬鹿、を隠さず今年も生きていこうと思います。と、ほんのりと訳がわからなくなったところで、本題に入ります。

 

 神話上の天帝桓因と古朝鮮檀君王については詳しくないので、ネット検索で調べつつ、いつも通り直感で思うことをメモ。

 桓因・檀君神話は、13世紀の書物「三国遺事」に引用されるとのことです。三国遺事では「三国志魏書には檀君王剣について書かれているぞ」風に書いてあるが、実際の魏志檀君の記述はどこにも無いということです。この「三国遺事」の檀君神話と、「桓檀古記」と呼ばれる20世紀初頭に完成をみた書物が偽書かどうかの評価はともかく、史実と整合するのではないかと気になる記述もあるので、少し調べていくことにします。

 

 檀君に繋がる系図を表すと次のようになっています。

天神・桓因━┳━□
      ┃ 
      桓雄━┳━熊女
         ┃
       檀君王剣

 

 桓因・桓雄・檀君について、三国遺事に以下の様な話が伝わっている。wikipedia

「桓因の庶子である桓雄は下界に興味を持ったので、桓因は桓雄に下界を治めるよう命じ、桓雄は太伯山(白頭山または妙香山)の神檀樹に部下3,000人と共に天下って「神市」という国を築いた。桓雄はある熊の願いをかなえて女にし、この熊女との間に子をもうけた。これが檀君王倹(檀君)であり、朝鮮最初の国家である檀君朝鮮を築いた人物であるとされる。」

 

 この話はどこかで見たな~と思ったのですが、これは記紀神話中の天孫降臨神話に良く似ているんです。さらに「古語拾遺」の中で天富命が安房国へ下り開拓する話にも良く似ています。話の骨子は次のようなものです。

「王が部下に別の土地を治めるように命じ、部下が家臣を率いて植民する」

記紀神話 

天照大神が邇邇藝命に葦原中国を治めるよう命じ、邇邇藝命が家臣を率いて高千穂の槵触峯に天下る

古語拾遺

神武天皇が天富命に安房を治めるよう命じ、天富命が家臣を率いて安房国へ移住、開拓する

 

 一つの民族が別の土地へ移住する際、国王が部下に命じることは当然であって、当たり前であると言えば、確かにそうかもしれないので、似たような神話は世界的に散見出来るのかもしれません。例えば

・徐福伝説(後漢書倭伝)

秦の始皇、方士徐福を遣わし、童男女数千を率いて海に入り、蓬莱の神仙を求めたが得られず、徐福は刑罰を恐れて秦へ還らず、この洲に留まった」という良く知られた伝説。

 蓬莱とは日本列島のどこか、富士山であるとも言われるのですが、この神話は 「王が部下に別の土地を治めるように命じ、部下が家臣を率いて植民する」形によく似ており、子供ばかり数千人を最初から連れて行ったということは、最初から移住する気満々で、帰るつもりなどなかったのですよ・・・。

 つまり日本人は縄文人、弥生人(呉人、秦人、越人、韓人、夫余人、高句麗人、他)と、よく混ざり合っております。単一民族だとかいうのは、戦時中に国民を一つにまとめるための魔法の言葉なのでした。

 

 ところで桓雄が熊女と結ばれ、檀君が誕生したとする話もまた、どこかで聞いた話であるなと思いましたが、実はこれは「モンゴル族・シベリア諸部族の起源神話」にあるのですが

「人間と獣(狼・熊)が結ばれて民族の始祖となる王が誕生した」という話は、実は極めてモンゴル族、シベリア的であるということで、檀君神話とは、モンゴル・シベリア系の神話が伝わったものであると、個人的に考えてましたが。様々な動物とヒトとの異類婚神話自体は、日本含め世界中にあるが、雑食系大型哺乳類との異類婚のメッカなると、ユーラシア北方になるようです。

 モンゴルやシベリアの民族の持っている雑食系大型哺乳類とヒトとの異類婚伝承が、何処に端を発しているかというと、騎馬遊牧民族である、「匈奴系騎馬民族」なのではないかと思うのですが。そうするとシベリアの部族が「人種は違うにしても、テュルク系の言語的・文化的な特徴を持っている」のは、かつて匈奴の傘下にあったからということになるんだと思います。匈奴とは元はテュルク系または西アジアのコーカソイドに近かったのではないかと思われます。騎馬民族の伝承自体が「先祖は西の海からやってきた」ことになってるからです。

 

 三国遺事内の桓因に纏わる話のなかに、幾つかの地名が出てきます。「河」の一字が出てきますが、河だけで「黄河」を示すらしいです。超大河である黄河は、河そのものが代名詞というわけでした。同じく「洛」の一字が登場し、これは洛水(洛河)のことで、陝西省西安の北東近辺を流れる黄河の支流です。

 陝西省附近というのは、歴史的に見ると太古には西戎の土地であり、秦が治めた土地であり、その後匈奴・南匈奴の最南端に位置するなど、漢民族から見れば騎馬遊牧民族に縁のある土地となっています。以上を踏まえると、桓因から檀君に繋がる神話とは、おそらく「遊牧騎馬民族の記憶が、朝鮮半島に当て嵌められた」ものなのではないかと考えられるんですが、これを証明し得る記述が三国遺事にはまだあります。

 

2に続く。(いつパート2を書くかは不明)