たっちゃんの古代史とか

誰も知らない日本とユーラシア古代史研究。絵も本も書く。闇の組織に狙われてるアマ歴史研究者。在宅お仕事中。

大地震の象徴である大ナマズ。ひょっとしてイザナミの眷属なのだろうか

今回は災害の象徴である大ナマズ。アレもひょっとしたら、イザナミの眷属みたいなものかもしれないという話です。

 

たすかっておりまする

 

 

 

ナマズを抑え込んだ鹿島の武甕槌命

 

大鯰 - Wikipedia 江戸末期に描かれた鯰絵

 

昔から大地を揺るがす大地震は、地底の巨大な竜蛇や大ナマズが暴れて起こしてるとかいわれていました。その伝承の最たるものは、茨城の鹿島神宮に伝わっているものです。

神話によると、出雲の国譲りのあとに武甕槌命(たけみかづち)がたどり着いた常陸国は、大ナマズが起こす地震に悩まされていました。

そこで武甕槌命ら神々が十字の石の杭を作って、地下の大ナマズを押さえつけたんだとか。

その杭が鹿島神宮にある要石で、要石の長さは数十尺ということでした。

 

江戸時代に徳川光圀が要石を掘らせたのですが、7日7夜掘っても根元が見えなかったとかいう話なので、いったいどうなっているのだろう。

1尺30cmが数十尺ということは、10尺で3m、50尺なら15m。

仮に、穴掘り係と桶を上下させる土砂運搬係で、10人くらいで掘り進めるとします。1日あたり平均3~4m掘る×7日で、21m~28m。これだけ掘っても、底が見えなかったということなのだろうか。

形状としては、古代エジプトオベリスクのようなものを想像してしまいます。つまようじのような形の十字の剣?

鯰(なまず)と地震と要石(かなめいし) | 神使像めぐり*余話

 

 

ナマズイザナミの接点

 

鹿島神宮 - Wikipedia

 

地下で災厄の神となったのが、黄泉大神こと伊邪那美(いざなみ)でした。一方で地下で大地震という災害を起こすのが大ナマズ

だから何か共通点があるんだなと思っていたのです。調べてみると、こうなる。

 

地底の災厄

イザナミ 地底の黄泉大神

ナマズ 地底で大地震おこす

 

名前

イザナミ i-za-na-mi

ナマズ na-ma-zu

イズナマ、イナマズ・・・なんか音を入れ替えただけみたいな感じになる。

 

黄泉のイザナミこと黄泉大神は、八雷神が体に取り憑いた姿。

雷神は地底と天空を行き来する。イザナミの事績そのものが雷。

イザナミ i-za-na-mi

ナマズ na-ma-zu

雷(イナズマ) i-na-zu-ma

武甕槌命のミカヅチイカヅチで雷のこと。

イザナミとイナズマとナマズ武甕槌命は、地底・雷つながり。

 

波と地震

波とは振動する現象のこと

地震とは大地が振動する現象のこと

おなじですね。

波が付くイザナミと、地震起こす大ナマズは、やはり同類であるのです。

 

対峙

イザナギ vs 地底の黄泉大神(イザナミ

武甕槌命イザナギの子) vs 地底のナマズ

この対立の構図は似通っている

 

こんなふうに一致点が見られるのは、知られてないようで。

偶然ではななかったようですね。昔はこうした繋がりは知られていたけれど、忘れ去られたのではないかと。

出雲の国譲りで、天照の派遣した武甕槌命によって、大穴牟遅(おおなむじ)が押さえつけられたのも、関係するようです。おおなむじ=おおなまず

ちなみにイナズマとナマズについては、ツイッターで教えてもらいました。

 

 

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なまずと稲妻の語源

 

なまずの語源を調べてみると、「なま」とは鱗がなくて滑らかな様子で、「ず」は土で水中の泥土の中にいるからといった解説がありました。

ナマズ/鯰/なまず - 語源由来辞典

漢字で書くと鯰で、「念」はネバネバする意味だそうで。しかしこの定説的な由来は、真実なのだろうか?

「鯷」と書くと「おおなまず」のことで、是旁は「まっすぐな匙+あし」という意味だそう。鯷とは、おおなまずの形を表しているようです。

地底世界で八雷神(いなずま)が取り憑き、振動(波)を起こすイザナミ

雷神のいる地底にいて、振動を起こす大ナマズ

同類なことがわかるので、ナマズという名の由来に、少なからずイザナミが関与していておかしくない感じはしました。

 

そういえば稲妻って、なんで雷なのに妻なのだろうって疑問に思いませんか。

意味や由来を調べると、稲妻とは雷の光のことで、雷光が稲を実らせると言い伝えがあり、稲が夫、雷光が妻であるとか。恐妻か・・・。しかしこれも何かこじつけた感じは否定できない感じがしました。

そこで稲妻の語源をイザナミだと考えると?

イザナミは地底を支配する黄泉大神であり、八雷神を従える雷神の代表格。

イナヅマは地底のイザナミナマズに似てる。妻はイザナミ

となって違和感がないですね。稲妻とは本来イザナミのことを示したのかもしれないです。

 

 

神や人を助ける大ナマズもいた

 

嬉野市 - Wikipedia

 

ちなみにこちらも教えていただいた情報ですが、神さまや人を助けるナマズもいるとかいうのです。九州のほうに、大ナマズの伝説が幾つもあるようです。

福岡の嬉野の豊玉姫神社では、白なまず豊玉姫のお使いだということでした。豊玉姫といえば海の神で、彦火火出見命の妻、神武天皇の祖母。魚の神さまみたいな感じなので、大ナマズも従っておかしくないです。

熊本の阿蘇神社では健磐龍命が、大ナマズを退治した伝説があるとか。健磐龍命神武天皇の頃の伝説的な人物でした。

 

妄想すると、太古の昔に武甕槌命によって、黄泉大神の眷属である大ナマズが封印されました。その後の世界では、善良な大ナマズも出てきた、みたいな感じで。

 

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といった具合に、大ナマズイザナミの眷属な可能性は導けたのではないかと。

そういえば、首都直下型地震南海トラフ地震など、予想される大地震は目白押し。ナマズが発生を教えてくれるのは、いつになるのだろうか。

 

 

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