五十音をいじくっていましたら、何か未だ知られざる意味が含まれているようだと思ってしまいました。そして出た結論が・・・。
たすかっております
(1)五十音を見る
一般的に知られる五十音の「あいうえお」に、旧仮名を入れたものがこれです。
昔使われた旧仮名「(ゆぃ)」「(いぇ)」「ゐ(うぃ)」「ゑ(うぇ)」「于(うぅ)」は、50音からは排除というか封印されてしまいました。
50音の始まりは平安時代だったそうですが、当時の50音といえば「いろは歌」が全盛でした。それで最初の頃の50音は「悉曇(しったん)学」という、発音に関する学問的な研究で使われたものだったとか。
それで平安から室町の頃は、「アカヤ」「サタナラ」など、発生方法によって並べられた場合もあったとか。今と違う50音が存在してたとか。
今の母音順の五十音になったのは、室町時代の頃だったと言われてました。
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(2)五十音を「あかさたな」で読むと意味が湧く
あいうえおの文字を縦書きした場合、横読みすると「あかさたな」の順番になるのはご存知可と思いますが。
あかさたなはまやらわ
いきしちにひみりゐ
うくすつぬふむゆる于
えけせてねへめれゑ
おこそとのほもよろをん
「あいうえお」は一見して、発音重視で意味の全くない文字の羅列です。
それに対して、「あかさたな」は何か、「いろは歌」と同じく意味を持った文字列だと発想してしまいました。
あかさたなはまやらわ
もし「さた」が沙汰ならば、「あか」は明らかとする意味です。なぜなら沙汰は、善悪を別け隔てる意味のある言葉だから。
あかさたなは、善悪が明かされるという意味です。
「はまや」は明らかに破魔矢なので、偶然じゃないといった感じがしました。
破魔矢らによって明かされる沙汰、となると勧善懲悪的な話しのようです。
いきしちにひみりゐ
「いきしちに」は間違いなく「行き死地に」としか思えませんね。生者が鬼の溢れる、鬼ヶ島に行くかのような話。
「ひみ」は秘密のことで、秘密とは明かされるものであるから、やはり最初の行と同じ流れがあるようです。「り」は「入り」だとすると、死地に行き秘密裏に入るような感じがします。すると「ゐ」は不要な感じもするので、次の行に関係するのかと。
うくすつぬふむゆる于
ちょっと宇久須は意味がわからなかったですが、調べると「浮き楠」のことで、楠の木で作った船の霊を奉斎するアイテムだとか。
ここで霊魂と奉斎が関係するということは、最初の破魔矢が神社で齎され奉納するものであることに一致させてあるんです。どうやら破魔矢らは、船に関係していました。
「つぬ」は「都怒=角」のことで、これは「鬼」の代名詞。魔と鬼は同じく魔界人の称号のようになっているので、関連づいてますね。
「ゆる」は地震のように揺れる意味。
つまり鬼を踏んで揺るがすということになるようで、こんな作業はまさに死地に行くようなもの。ここでも善悪を分ける沙汰に関係した物語なことがわかります。
えけせてねへめれゑ
「えけせて」は絵消せて、つまり完成した絵を消すことなのか。「せて」は沙汰に音が似てますね。
絵を消す行為は、昔から神社仏閣でされていた神霊を天にのぼらせるお焚き上げ、或いは禁忌の書物を処分する、焚き書のようです。絵消しは鬼退治という感じがしますね。
その後に「へめ=秘密」を得たようです。秘密裏に入った死地には、秘密の宝があったみたいな。
おこそとのほもよろをん
主役が怒って戦った結果、外の方も宜しくなったようです。これまでの流れから言うと、内側の悪が退治されて、外部の方も平和になったというわけで。節分の豆撒きの掛け声が、発想されてしまいました。
最初が「あ」で最後が「ん」になっているのは、阿吽を表しているのかと。「をん」は吽で、口を閉じた形を表し、終わりを意味しています。つまり物語はこれでおしまい、めでたしめでたしの意味かもしれません。
(3)「あかさたな」は桃太郎の鬼退治だった
とすると何かこの「あかさたな」、桃太郎の鬼退治の話のような感じがしてしまいました。
桃太郎にこじつけて、も解釈してみるとこうなります。
明か沙汰な(善悪を明らかとした)破魔矢(桃太郎)らわ
桃太郎は世間を苦しめる鬼を退治するので、これが魔を打破する破魔矢に例えられています。「破魔矢ら」は、犬猿雉を含む桃太郎一行のようです。桃太郎と鬼ヶ島の鬼の沙汰が明かされたのが、この昔話の骨子でした。
ひょっとすると最初の明かされたところは、桃がぱっくりと開いた(明いた)ことまで含むのかもしれませんね。
行き死地(鬼ヶ島)に秘密入りゐ(秘密裏に入った)
桃太郎一行は、鬼ヶ島という死地に乗り込んでいったわけです。それは鬼から知られないように秘密に行われていました。
狗雉申
いきしちにの「いきし」は、序盤に登場するお供の動物、犬、雉、猿もかけ合わせているかもしれないです。
い=犬(いぬ)、きし、き=雉(きじ)、し=申(しん)。
最初の「い」がいぬなら、「きし」は雉のことになり、「し」は猿=申も含むという感じです。
宇久須(船に乗り)角(鬼ヶ島)踏む揺る于
桃太郎一行は船に乗って鬼ヶ島へ向かったので、宇久須という船の神霊が関係していたのです。そして角ある鬼が蔓延る、鬼ヶ島を踏み揺るがした。つまり片っ端から退治しちゃったことが書いてあります。
絵消せてね秘密(御宝)得れゑ
鬼が描いた鬼ヶ島の理想郷の絵は、桃太郎らによってお焚き上げされました。そして桃太郎は、鬼が持っていた秘密の御宝を得ることになったのです。
怒外の方も宜(鬼ヶ島の外も平和に)をん(おしまい)
桃太郎が怒った結果、鬼ヶ島だけに留まらず、外の方も宜しい状態、つまり平和になったということで締められています。
といった感じで。
完全に桃太郎の昔話が、あかさたなの中に入ってることが、分かってしまいましたね。妄想ですけど・・・。
桃太郎のモデルになった人物、定説だと吉備津彦とかいいますが、ワタスの場合は卑弥呼が含まれるかと思っています。
そうすると桃太郎伝説は、どちらにしても弥生時代からすでにあった話。室町時代当時には全国的に、桃太郎の昔話が普及していたでしょう。
室町時代に「あいうえお形」の50音を最初に作った人ですね。このかた、「あかさたな」で桃太郎の昔話を入れるために「あいうえお」の順番に組んだ可能性があるな、と思うのですが。
真相はイカなるものだったのか。タコなるものだったのか。
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