たっちゃんの古代史とか

誰も知らない日本とユーラシア古代史研究。絵も本も書く。闇の組織に狙われてるアマ歴史研究者。在宅お仕事中。

小説リングと貞子ちゃんの謎

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The Ring (2002 film) - Wikipedia

 

「このビデオ見たら1週間後に死にますよ・・・」

 

1991年発表、鈴木光司原作の、気持ち悪かったけどちょっと面白かった気がする小説「リング」。そういえば俺はリングの呪いのビデオを何十回と見ているのですが、未だに死んでません。

ちょっと貞子について、以前から気になってたことをまとめてみました。ホラーな内容なので、読まないほうが良いですよ。

リング (鈴木光司の小説) - Wikipedia

 

○いつも助かっております

 

 

 

山村志津子と御船千鶴子

 

山村貞子の母親、千里眼を持つと言われるも、迫害されて自殺したっていう設定の、山村志津子なんです。

作中では、娘の貞子も井戸に落とされて、ジワジワと年月をかけて殺されています。親子揃って悲惨な死を遂げているので、山村親子が世間を呪う気持ちも分かります。

で、志津子のモデルになった実在の人物が、いたんです。明治生まれで、明治の時代に千里眼を持つと評判になった御船千鶴子っていう人。

御船千鶴子 - Wikipedia

これはよく知られた話しですが、リアルの御船千鶴子のほうも、実際精神的に追い込まれて自殺しちゃってるということでした。「日本人て、気に入らない奴は、死ぬまでとことんみんなで追い込む習性があるんだな」と、日本の黒い部分は昔からなのだと気付かされるのですが。

 

山村とサンソン

 

で、なんで作者は名字を山村にしたのかなーと小一時間考えたのです。

それでど、うも音読みしてみたら気づきました。山村は音読みすると「さんそん」だったので。

日本語だと、せいぜい思いつくのは、のどかな山村(さんそん)とかくらいです。しかし海外に目を向けると、世間を呪って井戸の中で死に絶えた、山村貞子の役にぴったりな 人たちがいました。

サンソン家。

サンソン家 - Wikipedia

 フランスで、17世紀のシャルル・サンソンド・ロンヴァルから200年以上も続いた、死刑執行人一家だとか。「イノサン」(罪なき者)という漫画になってるとか。

死刑執行人こと、山村貞子こと、サンソン貞子というわけです。鼻うがいして蓄膿の症状がすっきり消えるくらいすっきりしました。しかし、気づいたことは、まだあります。

 

貞子の生まれ故郷・差木地の謎

 

山村貞子の生まれ故郷は、小説の中では伊豆大島の差木地となっていました。ここは大島の南端に当たる場所なのです。

それで小説だと貞子の父親っていうのが、伊熊平八郎という人物になってますが、この伊熊博士のモデルは、リアルの御船千鶴子の念写を研究した、福来友吉博士なのです。

ところで映画リングの中だと、実際の父親というのがどうも「海の化け物」みたいな描写があったと記憶してるのですが。

 なんで伊熊平八郎を海の化け物に入れ替えたのだろう?というのは、なにかきっかけがあると思われました。

伊豆大島の差木地の地名を見ていると、気づくものがありました。

龍王崎・・・伊豆大島の南東の端っこの岬

・トウシキの鼻・・・伊豆大島最南端の岬

・クダッチ・・・南東の波浮港付近の土地

・神の根・・・伊豆大島南端の地形

 

 龍王、神、で化け物はなんなのか分かります。トウシキ・・・透視器。だからここを選んだのかと。クダッチ。よくわかりませんが。

そういえば主役の一人の名前が、高山竜司という学者らしき人で、この人は小説「リング」では死ぬのですが、その後のリングシリーズで何度も蘇っては貞子に敵対してるんです。

貞子の出身地伊豆大島に龍、タツ。貞子の敵対者も竜司で竜、なんですね。こういう情報が読み取れると、いつも感じる違和感というか・・・。

 

三原山の火口

 

貞子の母が自殺をしたのは、三原山の火口でした。

古くは御腹山(みはらやま)といって、噴火を女性の出産に例えたらしいです。リングは誕生と死をテーマにしてるようなので、まぁ選ばれたのは必然かと思いました。

ちなみに火山の盛り上がった火口のことを、「タフリング」と言うらしい。

 

伊豆大島三原山の噴火といえば、1950~1951年、1986年が最近だとか。

ところで1986年の噴火の2年前、1984年の映画「ゴジラ」のラストシーン で、ゴジラ三原山火口に落とされて、消息不明になって物語が終わってるんですね。

なんか、

三原山の火口に1984年にゴジラが落ちたから→1986年に三原山噴火した

みたいな、架空とリアルが結びつく事象が意味深。人工噴火というのもアリなのかと。

 

 南箱根パシフィックランド

 

小説「リングに登場する、貞子が落とされた呪いの井戸というのは、南箱根パシフィックランドという別荘地なのです。

「南箱根パシフィックランド ビラ・ロックキャビンB-4号棟」

これ実在の別荘地がモデルという話は知られていますが、なんで伊豆なのだろうという疑問がありました。しかしそのへんも、物語を追っていくに連れて、分かってくることがありました。

要するに、ここまで貞子の出身地、母親の自殺地、貞子の井戸、という3地点を重ねてみると、こんな地図がでてくるのです。

 

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なぜか3地点が、直線で結ばれるのです。これは多分偶然じゃなく、鈴木さんが意図的にやってますね。で、これで全部かと思ってたのですが、違ってました。

 

なぜか富士山

 

youtu.be

見たくない人は見ないで良いですが。

リングの映画版の呪いのビデオって、ぜんぶ貞子が井戸の中から、井戸の上の別荘のビデオテープに念写した映像なんです。

 

映像の中に、変な男がたってますよね。三角形のチーズ味のポリンキーみたいな格好の人。後にこれが死後の高山竜司だと分かるのですが。何でも解明しちゃう主役の高山竜司が、死後も指さして今後の進路を教えるのですよ。

あと火山でのたうち回る人々、地獄の光景だと思われましたが。貞子って、千里眼なんですよね。だからリアルに近い三原山噴火にかけあわせた光景なのかと。

 

それで、なんかなぜか、気づいてしまったのですが。この「リング」というのは、変な情報が入っていますね。

 

こんな情報。 

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山村貞子の生誕地。山村志津子の自殺地点三原山の火口。山村貞子の死亡した井戸。

だけじゃなく、富士山の火口までも含まれているという。

寸分の狂いもなく、富士山の火口と三原山の火口を結びつけてるとか、不自然すぎますね。

まるで、呪いのビデオの高山竜司を富士山に見立てて、指を指す先がこのラインで、貞子の人生を全部1つのジェスチャーで現している印象も受けますが。

すると貞子の中では未来と過去がごっちゃになっているわけで。千里眼は時空を超えるんですね。

 

なんで、貞子は無意識的に富士山を目指してるのだろう。というのは、答えは書きません。しかし個人的には理解したような。

  

 

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