たっちゃんの古代史とか

誰も知らない日本とユーラシア古代史研究。絵も本も書く。闇の組織に狙われてるアマ歴史研究者。在宅お仕事中。

ヨハネの黙示録の四つの生き物と日本の四国は如何にして結びついたか

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Cherub - Wikipedia

 

毎日のようにアポカリティックサウンドを耳にしている、奇妙な世界の住人な俺。耳にするあらゆる雑音と悲鳴が、日常を終末の世界に変える。世界も終末のラッパが吹き荒れているかのよう。

お隣さんも迫りくる終末の音にやられてしまったのか、外からの騒音を俺のせいにして壁をバシバシ叩いてる。やめてください俺じゃねえ。死んでしまいます。

 

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○いつも助かっております

 

 

古事記」の 神代に登場する、四国についての一文がなんか興味を惹かれたりします。 伊邪那岐伊邪那美による国生みの場面で。

原文

次生伊豫之二名嶋此嶋者身一而有面四毎面有名故伊豫國謂愛上比賣 此三字以音下效此也 讚岐國謂飯依比古粟國謂大宜都比賣此四字以音土左國謂建依別

「新版古事記現代語訳付き」中村啓信訳注 p465

 

翻訳

次に伊豫の二名嶋を生む。此の嶋は身一つにして面四つ有り。面毎に名有り。故伊豫苦にを愛比売と謂ひ、讃岐国を飯依比古と謂ひ、粟国を、大宜津比売と謂ひ、土左国を建依別と謂ふ。

「新版古事記現代語訳付き」中村啓信訳注 p27

 

四国というのは日本の中でも特殊性が高いというのは、誰でもなんとなく知ってることです。全国に霊場と呼ばれるものがあるなかで、四国の八十八ヶ所霊場弘法大師空海がひらいた霊場として一番知られているし。

島に4つの国があるから四国というのは、国の数が島の名になっているのに、何故か本来の名称が二名島で、国が二名しかいないみたいな矛盾を孕んでいたりするのは、なんか妙なものを感じてしまったり。

四国の剣山には一説に契約の箱と呼ばれるものが運び込まれたなんて伝説もあったりしますね。でも発見されないのは徳川埋蔵金みたいです。

香川県人は、うどんをやたら食べるらしいです。全国のうどん生産量で、平成21年のランキングを見たところ、1位は香川県で6万トン、2位が埼玉県で2万4千トンということだから、香川県人は体がうどんで出来ていて、血液はだし汁だっていう都市伝説もアリですね。

 

そんな奇妙な四国ですが、ヨハネの黙示録と結びついていると言ったら、うどんが鼻から出ますよね。

ヨハネの黙示録とは人類が終末のときに辿るかもしれない未来を表しているというのですが。

 

ヨハネの黙示録(口語訳) 

 

第4章

4:6

御座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。御座のそば近く、そのまわりには、四つの生き物がいたが、その前にも後にも、一面に目がついていた。

4:7

第一の生き物はししのようであり、第二の生き物は雄牛のようであり、第三の生き物は人のような顔をしており、第四の生き物は飛ぶわしのようであった。

4:8

この四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その翼のまわりも内側も目で満ちていた。そして、昼も夜も、絶え間なくこう叫びつづけていた、「聖なるかな聖なるかな聖なるかな、全能者にして主なる神。昔いまし、今いまし、やがてきたるべき者」。

 

第5章
5:6

わたしはまた、御座と四つの生き物との間、長老たちの間に、ほふられたとみえる小羊が立っているのを見た。それに七つの角と七つの目とがあった。これらの目は、全世界につかわされた、神の七つの霊である。

 

第6章
6:1

小羊がその七つの封印の一つを解いた時、わたしが見ていると、四つの生き物の一つが、雷のような声で「きたれ」と呼ぶのを聞いた。

 

6:5

また、第三の封印を解いた時、第三の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。そこで見ていると、見よ、黒い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、はかりを手に持っていた。

6:6

すると、わたしは四つの生き物の間から出て来ると思われる声が、こう言うのを聞いた、「小麦一ますは一デナリ。大麦三ますも一デナリ。オリブ油とぶどう酒とを、そこなうな」。

 

ヨハネの黙示録(口語訳) - Wikisourceより

こんなふうに、奇妙な物語が展開していくわけなんですが。 

この四つの生き物とは、エゼキエル書のケルビムと、同一視することもあり。

 

智天使(ケルビム)


旧約聖書の創世記によると、主なる神はアダムとエバを追放した後、命の木への道を守らせるためにエデンの園の東に回転する炎の剣とともにケルビムを置いたという。また、契約の箱の上にはこの天使を模した金細工が乗せられている。神の姿を見ることができる(=智:ソフィア)ことから「智天使」という訳語をあてられた。

エゼキエル書10章21節によれば、四つの顔と四つの翼を持ち、その翼の下には人の手のようなものがある。ルネッサンス絵画ではそのまま描写するのではなく、翼を持つ愛らしい赤子の姿で表現されている。これをプット(Putto)という。

「彼はケルブに乗って飛び、」(サムエル記下22章11節)「主はケルビムの上に座せられる。」(詩篇99編1節)といった記述があり「神の玉座」「神の乗物」としての一面が見られる。

ケルブの起源はアッシリアの有翼人面獣身の守護者「クリーブ(kurību)」といわれている[1]。

旧約聖書によるとケルビムの姿は「その中には四つの生き物の姿があった。それは人間のようなもので、それぞれ四つの顔を持ち、四つの翼をおびていた。…その顔は“人間の顔のようであり、右に獅子の顔、左に牛の顔、後ろに鷲の顔”を持っていた。…生き物のかたわらには車輪があって、それは車輪の中にもうひとつの車輪があるかのようで、それによってこの生き物はどの方向にも速やかに移動することができた。…ケルビムの“全身、すなわち背中、両手、翼と車輪には、一面に目がつけられていた”(知の象徴)…ケルビムの一対の翼は大空にまっすぐ伸びて互いにふれ合い、他の一対の翼が体をおおっていた(体をもっていないから隠しているという)…またケルビムにはその翼の下に、人間の手の手の形がみえていた(神の手だという)」とされている。

 

智天使 - Wikipedia

ヨハネの黙示録の四つの生き物、エゼキエル書の四人の智天使は おなじであり、姿が違っているのかもしれないです。

 

四国と四つの生き物(智天使ケルビム)で、「四」つながりだから?

ということは分かっても、その他の接点はわかりにくいので、ちょっと並べてみて相似点を探してみました。

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霊的なもの

 

智天使は別名を「プット」と呼ぶらしいですね。これを知って気づいたのですが、四国の昔の別名が「伊豫之二名嶋(いよのふたなのしま)」だったことは明確な理由があったんですね。

つまりこれが実は「いよのぷっとなのしま」なのであろうと。プットを漢字で表す時に「二(ふた)」を使ったのかもしれません。

「伊豫の智天使島」と言い換えることができて、おかしくなかったんであると。四国は智天使島と言い換えても正解だと思いました。

プット - Wikipedia

 

とにかく四国はかなり霊的な土地なイメージが強いというのは、四国八十八箇所霊場の存在があってこそです。以前に映画の「リング」が上映されていた時に、同時に「死国」という作品が上映されていたのを思い出しました。

八十八ヶ所の霊場をぐるっと逆回り「逆打ち」することで、死者が蘇ることを題材にしたホラー映画でした。実際には逆打ちは幸福が増すみたいな意味であって、死者が蘇るというのは映画だけの設定だそうですが。

それにしても「死国」でヨハネの黙示録にある「死者の蘇り」という題材を用いているのだから、偶然なのか必然なのかといったところ。

四国という名前自体は「四つの国」ですが、これを言い換えれば「四つの身」であり、四身→黄泉(よみ)なのではないかという発想はありましたが。ヨハネの黙示録でも、死者の国=黄泉について言及していますしね。

ヨハネの黙示録」では数字の7が重要なキーワードです。一方で四国には七人同行、七人ミサキなんかもありますけど、これも何か死者と生者の奇妙な関係を語っているので意味深です。

 

 ・死国 - Wikipedia

七人同行 - Wikipedia

・七人ミサキ

 

香川県に凝縮

 

四国の香川県は、「ヨハネの黙示録」的な要素がいろいろ組み込まれていると感じませんか。

香川県には小豆島にエンジェルロードと呼ばれている砂州の道があり、これは近年に命名されたといっても、智天使つながりです。霊的に運命的に繋がりをもっている、時代を超えて名前や特徴でも共通項が出てきたりするらしいですね。「死国」の件もそうですが、これも典型。

四つの生き物には無数の目が、子羊には七つの目があるとのことですが、香川県は目にご利益のある神や寺院が各地にあります。

四つの生き物はオリーブと小麦を殊更に大切なものとして取り上げましたが、じつは香川県県花がオリーブなんですね。

全国のうどん業界で他を圧倒する香川県のうどんの原材料は、小麦ですよね。このあたりも運命的に繋がりがあると見られます。

 

徳島県の剣山

 

四国を象徴する山は剣山ですがこれがあるのは徳島県です。厳密にいうと古墳時代律令制阿波国があった頃から、美馬郡が広がっている地域に剣山があるんです。

一方で「ヨハネの黙示録」を読んでみると、白い馬の騎士、黒い馬の騎士、赤い馬の騎士、青い馬の騎士が登場するんですが、そのうち赤と青の馬の騎士は、剣(つるぎ)を与えられているのです。

 

美馬郡に剣山

・赤い馬と青い馬に剣

まあ意味深ですよ。

 

四国のヨハネの黙示録

 

古事記の編者だった太安万侶が、ヨハネの黙示録の漢文訳を手元に起き、それを古事記の中に含ませた、可能性はあったと思うのですよね。または「古事記」の原文となった「旧辞」「帝紀」ほか未知の書物が、旧約新約を含む知られざる情報源を持っていたということも。

太安万侶が用いた原文の、伊予=伊豫をあらわす漢字にも、あらわれているようです。

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この漢字は漢音でも呉音でも「ヨ」ですが、「あらかじめ」「かねて」「あたえる」と言います。

「予言」という未来を見通す言葉の予は、伊予の予=豫なんですよ。豫言。伊豫。

 

四国は、未来を予知、豫知する者がいる島として、倭で知られた島だったのかもしれないですね。

それが伊豫之二名嶋=四国の正体だとすると、ヨハネの黙示録と関連づいていることも、あながちデタラメではないようです。四国八十八ヶ所霊場空海により開かれたのも必然的だったみたいな。

 

たとえばこんな解釈してみたら。

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伊豫之二名嶋は、そのものがヨハネの名を含んでいたんではないかと。

 

ヨハネの黙示録」は豫言の書だから、四国=伊豫二名嶋にも豫が用いられ、 智天使ケルビムのプットの名が含まれ、顔四つ、馬と剣など、ありとあらゆる種類のヨハネの黙示録に登場する四つの生き物の特徴が、四国の中に凝縮されている。

仕上げに四国の別名伊豫二名の中にヨハネの名が込められている。

これは全て必然的であって、おかしくなかったみたいなことです。

 

すると、終末的にはヨハネの黙示録の予型が四国に現れてくるということも、ありうる話ですが、何か天空や地上にしるしが現れていますかね。

逆に言うと何もないならそれでいいし、空海の八十八ヶ所霊場の最大のご利益かとも思いますし。

 

古来より、ヨハネの黙示録の四つの生き物と日本の四国は如何にして結びついたのか、分かってきました。

それとも結びつけているのは俺なんだとしても、それもまことの理りかもしれないですが。

 

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