ヤーヌスについてちょっとおもしろい発見がありました。
○いつも助かっております
両面人物埴輪(和歌山市) 謎が深まる二つの顔
http://mainichi.jp/articles/20160827/ddf/012/040/005000c
この記事を要約すると、2005年に和歌山県和歌山市岩橋の、岩橋千塚古墳群・大日山35号墳(6世紀前半)から特殊な埴輪の頭部がみつかった。
高さ19センチ、幅10センチ。両面に顔があり、両側に結った髪型「みずら」がある。
顔に矢羽根と矢尻が刻まれてる。この古墳群は紀氏の墓所ではないかと言われてるとか。
両面埴輪の写真をそのまま使うとアレなので、適当に模写してみた。
こんな感じでした。
記事に寄ると風土記の丘学芸員は、「両面の必要性や意味がわからない」とか言ってるとか。また、矢が描いてあるので兵士=墓を守る存在じゃないかという話もありました。
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両面に顔がある彫像・・・これは「ギリシャ神話のヤーヌス」だという話は荒唐無稽でもないようですた。
実際ヤーヌス説は、ネット検索しても見つかることがわかりました。
ではヤーヌスはどんな感じかと、ウィキペディアを見てみると。
ヤーヌス(ヤヌス Janus)は、ローマ神話の出入り口と扉の神。前後2つの顔を持つのが特徴である。表現上、左右に別々の顔を持つように描く場合もある。一年の終わりと始まりの境界に位置し、1月を司る神である。
入り口の神でもあるため、物事の始まりの神でもあった。1月の守護神であるのは、1月が入り口であり、年の始まりでもあったためである。それから来て、過去と未来の間に立つという説明もする。その役割は、日本の年神によく似ているが、直接の関連性はない。
なんかみずらっぽい髪形をしているし、
いろんなヤーヌスの顔があるらしい。
https://en.wikipedia.org/wiki/Janus より
まあこんな感じだった。
そして気になるのが「顔の模様と名前」が一致してるのではないかという仮説ですよ。
ツイッターでこんなこと言ってた。
つまり、和歌山県の両面人物埴輪の顔面には「矢」の先刻画があって、
「顔に矢がある、矢の主である」ことを踏まえて考えてみると、
顔に矢 → 矢の主 → 矢主 → ヤヌシ → ヤーヌス
という解釈ができるのではないかと。
両面に顔があることは、ヤーヌスそのもの。
矢主を描いてヤーヌスを表す。むかしは文字を使えなかったので、絵文字やダジャレで表現してたというわけで。説明がつきますし。
じゃあ古墳の被葬者は古代ローマ系の人だったのか、紀氏はその流れを組むのか、それとも文化的なヤーヌスの顔だけが伝わったのか、という話ですが、たしか古代ローマのガラス玉が見つかっていたこともありましたし。日本語の中にギリシャ語っぽい言葉も紛れ込んでいるようですし。
倭人は単純な東アジア人文化圏だ」という固定観念は捨てたほうがいいかと。当ブログでもたびたび突っ込んでいるように、「実際古代日本の中からはユーラシア大陸文化の要素がいろいろ見つかってくるわけですし。
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