たっちゃんの古代史とか

誰も知らない日本とユーラシア古代史研究。絵も本も書く。闇の組織に狙われてるアマ歴史研究者。在宅お仕事中。

なぜ日本語のデブ系語彙がヨーロッパ語と共通するのか

昔からふとっちょな人が登場すると、一々デブとか言ってる。

ネット眺めてたらデブの話が出てきたので気になったので、今回はそんな不思議なデブについての一考。


○いつも助かっております

 

 

でぶの類義語

 

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肥満の女(病草紙から)肥満 - Wikipediaより

 

ちなみに日本人の平均的な体重を調べるならここ。

BMIと適正体重 - 高精度計算サイト
体重と身長の関係から肥満度を示す体格指数(BMI)と適正体重を計算します。

BMI指数は、22の時に最も病気になりにくくなります。
肥満度が高くなると、生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症)の確率が高くなります。

 

俺の場合BMIは25くらいだったので、肥満度1らしい。適正体重より10キロオーバーしてた・・・。自分が若干デブなことが分かったところで、本題にはいります。

 

日本語では太ってることを示す言葉はいろいろあり。

語感が良い

 ・ふとっちょ

 ・恰幅が良い

 ・ふくよか

 ・豊満

 ・ぽっちゃり

 ・太め

語感が悪い

 ・デブ

 ・肥満

 ・ぶた

など。

 

webioではこんな感じ

ふくよかな体 ・ 豊満な体 ・ 豊満なボディ ・ ぽっちゃり系 ・ 肥満 ・ ファッティ ・ デブ ・ 肥満体 ・ ポッチャリ系 ・ ポッチャリ ・ おデブ ・ 肥満体質 ・ 巨腹 ・ 太鼓腹 ・ 豊満な肢体

デブの同義語 - 類語辞典(シソーラス)

ファッティなんか使ったことがない件。英語圏でfat manのことをfattyというのだろうか。

おデブって、デブに丁寧語の「お」を付けただけで、丁寧なデブになるとでも言うのだろうか。

じゃ片っ端から「お」を付けてみたらどうだろうか。おでぶ、おぽっちゃり、お肥満、お豊満、お恰幅・・・

 

デブの語源

 

日本人はなんで、太っていることをデブというのか。

これはもっともらしい定説としては、こんなのがありました。

江戸時代から「でっぷり」という擬態語が使われており、短縮・繰り返しのオノマトペ「でぶでぶ」という言葉が名詞化されたというのが一般的である。

デブ - Wikipedia

 でっぷり、でぶでぶ。これが定説上の語源らしい。

 

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大陸とデブの関係を探る

 

でも当ブログではユーラシア大陸の諸民族の言語が日本に入ってるらしいことを、逐一紹介してきました。

それでやっぱりデブも大陸から入り込んだんではないか・・・入り込んだ外来語なのではないかと思い、グーグル翻訳こんにゃくで調べてみました。

 

肥満をグーグル翻訳

西欧

・英語 Obesty

・ドイツ語 Fettleibigkeit

ラテン語 Obesitas

ポルトガル語 Obesidade

東欧

ハンガリー語 elhízottság

クロアチア語 gojaznost

ルーマニア語 Obezitate

スロベニア語 Debelost

アジア

トルコ語 Obezite

キルギス語 семирүү(semirüü)

モンゴル語 таргалалт(targalalt)

タガログ語 Katabaan

・韓国語 비만(biman)

・中国語 肥胖(Féipàng)

 

グーグル翻訳では太っちょやぽっちゃりも翻訳できることがわかったので調べました。
 
太っちょをグーグル翻訳

西欧

・英語 Fat Person

・ドイツ語 Fat Person

ラテン語 Fat hominem,

ポルトガル語 pessoa gorda

東欧

ハンガリー語 kövér

クロアチア語 Fat osoba

ルーマニア語 persoana grăsime

スロベニア語 Fat oseba

アジア

トルコ語 şişman kişi

キルギス語 semiz adam

モンゴル語 өөх хүн (öökh khün)

タガログ語 taba tao

・韓国語 뚱보(ttungbo

・中国語 胖子(Pàngzi)

 
ぽっちゃりをグーグル翻訳
・英語 BBW(big beautiful woman)
・韓国語 풍만(pungman)
 
ほかにも日本みたいに太っちょみたいなスラングがあると思われますが。
こうしてみると、日本語のデブと太っちょに関係する言葉が見えてきました。
スロベニア語 Debelost
・欧州語 Fat
この2つが、日本語に関係しているように見えますよ。
 
やっぱ日本語の「太い」と「Fat」の関係ですよ。
・日本語 Futo(Futoi)
・欧州語 Fat
 
そしてスロベニア語と日本語の共通する「deb
スロベニア語 Debelost
・日本語    Debu
 
これは偶然ではないように見えますね。
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ブタも欧州語と共通するか
 
となるとデブを表す言葉としても悪用される「ブタ」。
ブタの語源は「ブーと鳴くからブーだ」なんだと言えばそうかもしれませんが。実はブタも欧州語なのではないかと考えられたのですよ。
ブタは古来より使われた呼び名とみられるのですが、古語だと猪と書いて「シシ」とか「イノシシ」と言っていました。
ブタは大陸から家畜としてもたらされたとする説が幾つかあり、そうすると本来は家畜という意味を持っていたかもしれないので、その点を含めて調べました。
 
「ブタ」をグーグル翻訳
・カザフ語 шошқа(şoşqa)ショシュカ?

キルギス語 чочко(çoçko)チョチュコ?

・中国語の古語 豕(シー shǐ)、wikipediaブタより

「シシ」と同じ音を2回繰り返すのは、中央アジアの呼び方に似ていますよ。やはり中央アジア系の人がもたらした名残が、シシにはあるのでは。

 

「家畜」をグーグル翻訳

・フランス語 bétail betaが含まれる

ブルガリア語 добитък(dobitŭk)bituが含まれる

マケドニア語 добиток(dobitok)bitoが含まれる

日本語のbutaに近い呼び名が、欧州では家畜という意味だったのですよ。これは弥生時代には本来家畜という意味で入ってきたブタが、いつしか豚という特定の動物を指す名称に変わったことを意味するのではないかと。

ブタという動物そのものと、家畜化という文化、この2つの起源が日本列島でなく大陸にあることも、これを裏付ける要素になりそうですよ。

 

ブタはブッダかという驚天動地の仮設

あと一つ思いついたのが、ブタの語源は仏陀であるという、とんでもない罰当たりな仮説を考えていました。

かつて日本は古墳時代までは、表向きは神道を敬う国だった(実際には道教景教ユダヤ教ミトラ教だのが混在するとみられる)ところに、6世紀に仏教伝来があって、激しい対立があったんですよ。だから神道派の物部氏と仏教派の蘇我氏で対立が起こったりして、寺が焼き払われるなんてこともありましたし。

そんな中で神道派は寺を焼いたり、ブッダの像を破壊したりと、仏教をやたらおとしめようとするわけなんですよ。その一連の流れで、それまでシシと呼んだ豚という家畜にブッダと名付けて蔑んだ、これが定着したなんてこともあり得るかと考えたんですけどね。

 

ちなみに肥満児の絵をかいてみた。ちゃんとペン入れもしてみた。漫画の練習。

 

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 モノクロ。

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そして色つけてみた。

 

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ということで、デブ、太い、ブタという3種のぽっちゃり語彙に関しては、アジアの近隣じゃなくて、欧州語・中央アジア語に近いのではないかということが分かってくるのでした。
弥生時代の段階で日本語に組み込まれてると考えたら興味深いところ。

 

 

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参考に。

 

 

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