○いつも助かっております
「日本書紀」からは天孫降臨について、3つの見解を引き出すことができることは、知ってますか。実はこれは前回の記事から思いついたこと。
系図をみるとこうなっている。
・火遠理命(ホオリ 日向三代の二代目、彦火火出見尊(ヒコホホデミ)ともいう)
天孫降臨のニニギから神武天皇まで4世代。ってことは1世代20年なら4世代で80年、30年でみても120年ということですけど。
神様は長生きだったという話を史実とすると、4世代で150年程度は現実にありうることですが。それにしても人間に当てはめてもせいぜい80年~150年程度。
神武天皇は、
「天孫が降臨されてから、百七十九万二四七十余年になる」
と言ってるわけなのです。
この天孫降臨がニニギの降臨であるならば、
日向三代の最初のニニギの天孫降臨~神武天皇の間が179万2470年ということに他ならないわけ。
つまりニニギは神武天皇より179万2470年前の人であるというなら、4世代どころじゃないんですが・・・。
一世代20年で計算すると8万9623世代となるし、一世代30年で計算すると5万9749世代ということになってくるので、日向三代どころか「日向八万九千六百二十三代」とか「日向五万九千七百四十九代」と言い換えておかしくなかったんですね。
「日本書紀」からはこんなことも読み取れた。
以上の2つの仮説が提起されてたのですが、通常は(1)のほうがホントっぽいということになるわけなのですが、179万2470年にはなんらかの根拠があったから、この数字を「日本書紀」で口にしていることは間違いないということで、前回の記事に書きましたが。
そして3つ目の仮説
(3)天孫降臨は神武天皇より179万2470年前と瓊瓊杵命の時に二度起きた
つまり天孫降臨とは、179万2470年前と、神武天皇よりわずか4世代前のニニギの時代に、二度起きているということ。
天孫降臨というのが王権の居住地の移動を表すとしたら、これが複数回起きていておかしくないわけで。
179万年というのはあまりに人類の歴史に合致しないので、2470年だけを取り上げたらどうかということで前回の記事
神武東征の開始紀元前666年より2470年前の「始まりの時」とは何か
が出ましたが。
以上3つの仮説を「日本書紀」から取り出せるということでした。
日本書紀の元ネタを集めたトネリ親王、かなりネリましたねこれ。
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