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たっちゃんの古代史とか

誰も知らない日本とユーラシア古代史研究。絵も本も書く。闇の組織に狙われてるアマ歴史研究者。在宅勤務の自営業。

日本列島からメソポタミアへ縄文人の移住はあったかを確かめる方法

ご先祖様 古典 大陸 起源

最近、「世界文明の起源は日本」とかいう本がいろいろ出てるの、知ってますか。

縄文人が世界中に文明と神話を伝えたらしいんですが・・・。

韓国起源説みたいな発想で、ちょっとアレなんですが。

これは本当なのかな?ちゃんと証明できてるのかな?というのが気になるんですけど。

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1973年初版発行の「日本の歴史①神話から歴史へ」(井上光貞著)、この本では日本のあらゆる種類の神話が、いかに世界中の神話にそっくりなのか、語られてます。

日本の神話は全部日本の出来事と思い込んでる日本人は、けっこう多いと思うのですが。

頭のなかで「日本神話は日本だけ、日本が中心、日本が最高」と思い込みがちな人は、世界の神話について調べてみたら、違った発想が出てきて良いんじゃないかと。

 

たとえば呪的逃走説話というのを例にとると、

日本の「黄泉」神話(要約)

死んで黄泉の国へ行った妻・伊邪那美を追いかけ、夫・伊邪那岐が黄泉の国へ行くと、伊邪那美は化け物の姿になっていた。伊邪那岐は逃げて千引きの大石で黄泉の入り口を封じた。伊邪那美は「1日に千人を殺そう」と呪いの言葉をかけると、伊邪那岐は「1日に千五百人を産ませよう」と言った。伊邪那岐は地上へと帰還した。

ニュージーランドマオリ族の神話(要約)

自殺して冥界の女神となった妻ヒネを追いかけて、夫・タネは冥界へ行ったが、ヒネはタネを家に入れなかった。ヒネはタネに言った「タネは上界へ帰って、子孫を増やしなさい。私は冥界で、その孫たちを暗黒と死に引き下ろします」タネは地上へと帰還した。

両者の共通点は、

伊邪那岐はタネ、伊邪那美はヒネである

1・妻死んで黄泉(冥界)へ

2・夫が妻に会いに行く

3・本来の妻に出会えない

4・夫は生命の誕生、妻は生命の死を象徴する

5・夫は地上へ帰還した

 

ということで、同じような内容であると分かるではないですか。 この種の呪的逃走系の神話は、世界中の大陸に分布してるのですね。世界中っていうのはアジア、太平洋、西ヨーロッパ、ギリシャ、エジプト、中東、南米、南アフリカ南北アメリカ大陸、と、あらゆる地域。

井上氏はこんなふうに言ってる。

「大林氏によると、この種の神話はは、ポリネシアにもあり、遠くは南アフリカにもあるが、その発祥地西アジア、ヨーロッパであり、(中略)注意すべきなのは、逃走にあたって、追跡者をはばむ障害物が、かならず三つあり、日本でもそうなっていることである。ただ、一般には、それは石・櫛・水の三つだが、日本では櫛のほかは、黒御髪と桃になっている。」

「この黒御髪と桃の入っていることは、呪的逃走が妻の一族の追跡によるというモティーフとともに中国起源のものであろう。桃が悪気を制するという話は、中国古典の「山海経」や「淮南子」にあり、妻からの逃走は「五代史」にある。事戸わたしの話と呪的逃走の話は、いっしょになって華南から伝わったのかもしれない」

 

神話の類似は、ある一点から誕生して世界に波及したからという説と、世界各地で独自に発生したという考え方があるんどぇすが、ここまで似てると確実に一点から誕生して世界に伝播したと見たほうが自然ではないですか。どこが発祥ぽいんとなのか。これは、日本発祥の神話と言い切れるんですか?

 

我こそは元祖だの本舗だの言って争ってる飲食店って、たまにありますけど。

 

京都・舞鶴と広島・呉の「元祖肉じゃが論争」

 また、こうした店舗同士だけではなく、地域を巻き込んでの元祖争い、あるいは地域間競争の様相を示しているものも少なくない。その典型例は、京都府舞鶴市広島県呉市の「元祖肉じゃが論争」だろう。

 95年に舞鶴市と同市の観光協会、商工会議所が、「舞鶴は肉じゃが発祥の地」を宣言した。ところが98年には、呉市も「呉市鎮守府こそが肉じゃがの元祖」と、肉じゃが発祥の地であることを主張した。両者は今なお互いに元祖を主張している。

ラーメン、肉じゃが・・・、元祖争いは大チャンス? 「元祖長浜屋」にそっくりのラーメン店登場 | JBpress(日本ビジネスプレス)

 

たぶん同一の「呪的逃走説話」を持ってる世界中の国が「自分が元祖」って思ってるかもしれないんですが。そういう意味で、あらゆる神話の元祖がどこかっていう問題を解く方法は、タイムマシンで確認するか、なんでもご存知の宇宙人に聞くしかないんですけど。

人間は自分んとこが中心みたいな発想を持ちがちなので、客観視できてないこともありますね。中華思想韓国起源説みたいなものもそうですけど。

だから人間以外の誰かに、答えを聞いてみませう。

・・・植物さんに。

 

tacchan.hatenablog.com

 この記事書いたことあるんですが、内容は、

 

 名称   原産地と伝来年

いんげん豆 中南米原産、1654年、隠元隆琦が明(中国)から持ち込む

うり    西アジア北アフリカ原産、縄文時代に伝来 

えんどう豆 中東、地中海地方原産、9~10世紀に伝来

オクラ   エチオピア原産、幕末、明治時代初期に伝来

かぶ    アフガニスタン、中近東原産(2種)、古墳時代以前に伝来?

胡麻    インド原産、538年の仏教の伝来と共に来た?

米(稲作) 稲作の起源は1万年前の中国長江流域、紀元前1000年頃に伝来

キャベツ  西ヨーロッパ原産、1850年代に伝来

きゅうり  インド北部原産、平安時代に伝来

じゃがいも 南米アンデス山脈原産、1600年ころ伝来 

生姜    熱帯アジア原産、弥生時代後期に伝来

すいか   アフリカ原産、室町時代以降に伝来

大根    中東・地中海地方原産、弥生時代に伝来

ちんげんさい中国原産、1970年代の日中国交回復の頃に伝来

とうもろこし中米原産、1579年にポルトガル人により伝来

玉ねぎ   中央アジア原産、江戸時代に伝来 

トマト   南米アンデス山脈原産、1660年代頃に伝来

ブロッコリー地中海地方原産、幕末に伝来

茄子    インド東部原産、平安時代に伝来 

にら    中国北部・モンゴル・シベリア原産、弥生時代に伝来 

人参    アフガニスタン原産、16世紀に伝来

ねぎ    中国西部・中央アジア原産、弥生時代に伝来?

白菜    中国原産、江戸時代以前に伝来 

ピーマン  南米原産?、明治初期に伝来

小麦    中央アジア・イラン原産、弥生時代中期に伝来

レタス   西アジア・地中海地方原産、江戸時代に伝来? 

れんこん  インド原産、縄文時代に伝来

 

人間が遠方へと移住するとき、人間だけが移住するんじゃないんですよね。

植物の苗や種を、持って行くのですよ。そうしないと、新天地に好みの野菜が無いとか、食べられる植物が全く無かったら、困るじゃないですか。大昔でもそうなんですよ~。ついでに樹木や花や雑草の種子や細菌なんかも一緒に移動するんです。

史前帰化植物
有史以前の人々の移住に伴う帰化植物。主に弥生時代(BC 2-3 c)にイネの随伴植物として入ってきた植物群 ex. イヌタデ・ミチヤナギ・オオイヌタデスベリヒユイヌホオズキオナモミ・イヌビエ・エノコログサ・カヤツリグサ・アキノノゲシ・メナモミ
縄文時代に大陸から移住民に伴って入った植物 ex. ヒバンバナ

生物学的侵入

 

 

こっちも参考

帰化植物 - Wikipedia

 

日本の植物の多くは、縄文時代弥生時代にユーラシアの各地から持ち込まれたことは分かっていて、これは持ち込んだ人がいる、移住してきた人がいるという証拠なんですよね。遺伝子的にも、男系のY染色体のD・E yapというのが中東由来なことは証明されてるんですよね。

 

じゃあ、もし仮に「メソポタミアの地域に縄文人が大勢移住した」なら、メソポタミア地域で縄文時代の日本列島の植物が見つかるんですよ。

・・・まだ見つかってませんけど。

 

古代の土器や言葉の違いやDNAだのではよくわからないことが、植物の移動経路と年代を調べれば分かりますよ、きっと。

 

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