キルギスのイシククル湖
王号を調べてたのですが、東アジアの古代国家の王号は、全部中東からもたらされているんではないか、という気がしてきました。
○いつも助かっております
分かりやすい所から見ていくと、
・新羅
朝鮮半島の新羅の王号は「麻立干(マリカン)」という王号を使ってました。知っての通り、新羅の王の先祖は倭人(日本人)です。
ところで中期イラン(前4世紀~8世紀)の頃、イラン地方で王号は、アラム語で諸王の王を示す「melek malkîn 」を使ってたのです。
これは「メレク・マリカン」で、新羅の「麻立干(マリカン)」そのものなんですよ。聖書のヘブライ語でも、諸王の王「מלך מלכים (melekh melākhīm)」でしたので、疑う余地は無いのでは。ということで。
それとも中東と東アジアは距離が離れすぎだから、偶然、王号が同じ発音になったとでも言うのですかね?
・百済
それで百済の方も見てみると「麻立(マリ)」を使ってますので、これは新羅の「麻立干(マリカン)」を簡略したものだと見ることができますよね。
・契丹
契丹の王号は李枯莫離(リコモリ)、あるいは枯莫離(コモリ)といったんですよ。これはどう見ても、「メレクマリカン」の「レクマリ」「クマリ」を漢字に当てているではなですか。そういえば、契丹の神話は日本神話によく似てるというのは知られています(契丹古伝)。倭人の王がいた新羅の「麻立干」、倭人と似た神話がある契丹の「枯莫離」がイラン方面のメレク・マリカンと似ているのは、必然でせう?
・倭
日本はどうかと見ていくと、あるではないですか。帝(ミカド)、尊(ミコト)、命(ミコト)、皇子(ミコ)は、mikado、mikotoですが、malikanの略と見ることもできます。新羅の麻立干(マリカン)の「麻干」の部分が、ミカ・ミコに対応するんだと思いますけど。
そういえば公家(天皇家側の人々)が使っていた一人称に「麻呂」があったではないですか。柿本人麻呂というふうに人名にも使われていて、公家の象徴として使われたんですよ。麻呂とはたぶん新羅の「麻立干」、百済の「麻立」と語源は同じなのではないかと、麻呂はそんな気がするのでおじゃるのですよね。
帝、尊、命、皇子、麻呂は、「メレク・マリカン」と元は同じだったのではということですが・・・。
それから思いついたのですが、ヘブライ語で「王」は「メレフ(melef)」だそうなのですね。百済の麻立は漢字の上古音では「麻ma-立liep」でメレフそのものですよね。それから日本の天皇(すめらみこと」というのはsumeraなのでメレフの「mera」が入っているではないですか。まぁこれが何を意味するかは、まだ書かないでおこうかと。。
なんで東アジアの東夷諸国が、中東の王号をわざわざ使ったかと思いませんか。これは何故かというと、日本の天皇を含む東アジアの東夷諸国の王族は、みんな「中東方面が出身だったから」と考えられるのですよ。
イランで「メレク・マリカン」が使われ始めた時代は明確に特定されており、紀元前4世紀以降なのですね。ということは。残念なことに、縄文人は記紀神話にはほとんど無関係、ということはありうる気がします。気がするだけ・・・。
参考
人気ブログランキング