たっちゃんの古代史とか

誰も知らない日本とユーラシア古代史研究。絵も本も書く。闇の組織に狙われてるアマ歴史研究者。在宅勤務の自営業。

日本書紀に書かれた魏志倭人伝の卑弥呼

日本書紀崇神紀には魏志倭人伝にある女王卑弥呼の時代の、倭国の状況が書かれていると考えてます。従来は日本書紀には、魏志倭人伝に該当する卑弥呼の時代の記述は無いとの考えが広く支持されてきたようなのですが、ちょっと従来の定説を覆してみます。

魏志倭人伝では女王卑弥呼と狗奴国の卑弥弓呼の争いの直後に、卑弥呼は死んでしまいます。死因もはっきりしていませんが、とにかく狗奴国との争いの同年、争いの直後の記述です。
日本書紀のほうでは、武埴安彦尊との争いの後、倭迩迩日百襲姫尊が大物主神との結婚するという逸話が挿入され、その直後に死んでしまうという展開になっています。

魏志日本書紀の記述内容を並べて比較してみますと、次のようになります。
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(A) 日本書紀 武埴安彦命が謀反を起こそうと企む
(a) 魏志倭人伝 狗奴国は女王国に従属しない・卑弥呼は卑弥弓呼と元より和せず
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(B) 日本書紀 武埴安軍と四道将軍(天皇軍)の戦い
(b) 魏志倭人伝 倭国と狗奴国、相攻撃する
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(C) 日本書紀 倭迩迩日百襲姫と大物主神の結婚
(c) 魏志倭人伝 結婚の記述無し
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(D) 日本書紀 倭迩迩日百襲姫の死
(d) 魏志倭人伝 卑弥呼の死
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(E) 日本書紀 倭迩迩日百襲姫の墓を大市に造った
(e) 魏志倭人伝 経百歩の卑弥呼の墓を造った
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これを分かりやすく言えば、次のような解釈となります。

(A)と(a)は同一の出来事であり、
(B)と(b)も同一の出来事であり、
(D)と(d)も同一の出来事であり、
(E)と(e)も同一の出来事である
という可能性があるのではないか、ということです。

(C)の神との結婚だけが、魏志には記されていませんが、崇神紀と魏志倭人伝では、話の流れはかなり似通っていることが、一目見て分かると思います。
大物主神との結婚のエピソードは、仮に死の直前の儀式であったり、後に別な逸話と関連付けられ、挿入されたのかもしれません。

話の流れだけ見ても、卑弥呼と倭迩迩日百襲姫が、いかにも同一人物かのように見えて来るわけで、日本書紀には、魏志倭人伝よりも詳細に出来事が記録されていたり、脚色を加えられたり、重要な情報が抜け落ちたりしたような感じで、一見して別の話のように錯覚されながらも、実は同じ時代がしっかり記録されてたんではないかと分かるのです。

で、実は卑弥呼の死後の女王壹興(いよ)の記述も、日本書紀には含まれてるんではないかと考えてました。実際書かれてると思います、壹興。そうすると、日本書紀崇神天皇の時代の記録はややこしい話になってることが分かるんですが。その点はいずれまた。