当初の予定より省略し、概要をお伝えします。
景行天皇と日本武尊は、4世紀前半頃(301年~350年)の頃に活躍した人物だと思います。
日本書紀によれば、日本武尊は東征の折、「信濃国と越の国だけが属していない」と言ったとか。属してないってことは、「完全に従わない国」なのだと考えます。で、先日、新潟(越国)の「城の山古墳」(4世紀前半)が、大和王権の影響を色濃く残す、大和王権勢力側の墓だってことが分かったんです。
つまり日本書紀のなかで、越の国は日本武尊に征服されてないこと、城の山古墳が4世紀前半の古墳であることを踏まえると、4世紀前半までに大和勢力による越の国の征服が完了し、その結果として城の山古墳の存在があるとすれば、景行天皇と日本武尊が4世紀前半の人物であるとの判断材料になるってことです。
景行紀のなかのお馬さんの記述は、日本武尊が信濃へ向かった折、険しい山道を登るとき、馬が行き悩んで進まないとする箇所があります。このお馬さんの登場は、前述の理由から、4世紀前半であると断定できます。
おわり。